【Gladiator012】ウェルター級王者レッツ豪太戦へ、脇本恭平「レッツ選手は負けて引退するので……」
【写真】いつ、誰とでも戦うためには自分を押し通す力が必要となる──脇本恭平 (C)MMAPLANET
23日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator012。同大会で九州・福岡のT-REX柔術所属、脇本恭平がグラジエイター・ウェルター級王者レッツ豪太と対戦する。
本拠地グラジ、そしてパンクラスと結果が残せていないチャンピオンが背水の陣で戦う相手は、レスリングベースでMMA柔術を師・中村勇太から学ぶ脇本だ。かつては観客としてグラジエイターを見ていたという脇本はノンタイトルでの王者との試合の先に、当然のようにウェルター級のベルトを見ていた。
──日曜日にGladiator初出場で、レッツ豪太選手と対戦します。
「そうですね。ベルトは掛かっていないけどウェルター級チャンピオンと戦うことができるので嬉しいです。海上自衛隊時代に関西にいたことがあり、旧グラジエイターの九州大会をお客さんとして見ていたことがあって、まさか自分に出ることになるとは思っていなかったです」
──関西にはどれぐらいまでおられたのですか。
「、5年ぐらい前ですかね。格闘技をしたくて自衛隊を除隊し、故郷の福岡に戻りました。T-REX柔術には4年前から所属しています。もともと中村(勇太)代表とは高校の時に少し練習したことがあったので。自分はレスリングで大学へ進み、そこには自信がありましたが、倒した後はどうしたら良いのかって考えると、中村代表の下で柔術を学ぼうと思ったんです」
──中村選手は競技柔術に留まらない柔術の捉え方をしていますね。
「そうですね。ノーギの練習は週に一度なんですが、道着もノーギに生きるというのが中村代表のカリキュラムなので」
──ではMMAの練習は、どれぐらいの頻度でされているのですか。
「週に1度、日曜日に中村代表とマンツーマンでガチスパーリングをしています。まぁ言ってみると、週に一度試合をしているような感じで……試合より厳しく感じることもあります(笑)。それ以外はノーギと柔術の練習ですね」
──中村選手はGladiatorの大会でDemolitionのベルトを獲得したことがありましたが、返上して脇本選手に狙わせたいというアピールをしていました。
「ハイ、自分もそういうことになるなら戦わせてもらおうと思っていたのですが、先にパンクラスからオファーがあったのでパンクラスで試合をしました。僕らは九州なので試合機会はそれほどないですし、中村代表もそうですが体重が落とせない場合以外は基本的にオファーは断らない。それがT-REXスタイルです。
自分も大会関係者から『脇本を九州から呼ぼう』って思ってもらえる存在ではないですし。そういうなかでグラジエイターから声を掛けてもらい嬉しかったです。しかもポスターに載れるようなところでの試合ですし。
このタイミングでグラジエイターで戦わせてもらえることになり、もうデモリッションではなくグラジのベルトが欲しいです」
──地元でレッツ選手が再起戦を飾る。そういう意味合いのある戦いでもあるかと思います。
「ハイ。噛ませ犬だと思っています。レッツ選手も次に負けたら引退ってブログに書いていたので……彼を続けさせるために、噛ませで選ばれたのでしょう。ただ自分も……噛ませは噛ませでも秘策はありますので、自分の試合をして勝ちます。
そしてレッツ選手は負けて引退し、ベルトを返上することになると思うので王座決定戦に出たいです」
──そのためにはどのような試合をしたいですか。
「もともと持っていたレスリング、そしてT-REXで学んだ柔術、僕には2つの軸があります。そういう部分でも、やっと自分のスタイルが分かってきて、やるべきことは見えているので5分✖2Rの間、それを出し続けたいです」
──レッツ選手の攻撃で、気を付けないといけない部分はどこでしょうか。
「元パンクラスのチャンピオンですし、今もグラジのベルトを持っています。それはセンスがあるということだと思います。でも穴はあるので、そこをついていきたいです」
──では最後にこの試合に賭ける意気込みをお願いします。
「自分のレスリング力とブラジリアン柔術の力で、圧倒したいと思います」