この星の格闘技を追いかける

【LFA80】9試合連続、初回フィニッシュのビバリーヒルズ・ニンジャがキャリアの仕切り直しへ

Jordan Wright【写真】組むまでの打撃と柔術で勝利してきたビバリーヒルズ・ニンジャは、どのような変貌を遂げているだろうか(C)LFA

17日(金・現地時間)、メジャーシーンへの最大人材供給源であるLFAの2020年がニューメキシコ州アルアカーキのルート66カジノホテルでスタートを切る。LFA80「Garcia vs Mariscal」はイベント名にあるようにスティーブ・ガルシアJrとホセ・マリスカルのフェザー級マッチがメインとなっている。

そんな今大会で注目の選手がカムバックを果たす。


それがジョーダン・ライトだ。ライトは9戦9勝、全て試合で1Rフィニッシュという状態で2018年6月にダナ・ホワイト・チューズデーナイト・コンテンターシリーズに挑むも、アンソニー・フェルナンデスで40秒でKO負けを喫してしまう。その後、フェルナンデスがドラッグチェックでマリファナを服用していたこと、試合結果はノーコンテストに変更されるが、世間が受けた彼のイメージは秒殺KO負けのままだったといえよう。

サスペンション期間があけてフェルナンデスがUFCで戦うようになったのとは対照的にライトは音無しの構えで、今回のチェッコ戦が実に1年7カ月振りの実戦復帰となる。この間、NCとなったKO負けの印象も薄れ、再び9勝0敗のファイターとして活動を再開するライトは、4歳からケンポーを習いうようになり9歳の時にコメディムービーの「ビバリーヒルズ・ニンジャ」の影響で、空手に転じた。このエピソードが浸透し、彼にはヒバリーヒルズ・ニンジャのニックネームがつけられているが、本人としては数多くの映画を見ておりこの影響だけでなかったと後に語っている。

そして12歳の時からLAのイノサントアカデミーで、ムエタイ、ジークンドー、シラット、カリを学ぶなどマーシャルアーツにハマったライトは、ビッグ・ジョン・マッカーシーがオープンさせたレジェンズ・ジムでMMAを学び、大学進学に合わせてアルバカーキのジャクソン・ウィンクルジョンに所属するようになった。アグレッシブさとソリッドさを合わせ持つライトは、現在はカリフォルニアに戻り打撃をアンソニー・ホードング、柔術をファビオ・レオポルドという風にオランダ&ブラジル・コネクションの指導を受けている。

仕切り直しの一戦、対戦相手のチェッコはLFAでは暫定ミドル級王座に挑んだこともあるグラップラーだ。最近ではゴードン・ライアンと戦うなどMMAよりも組み技マッチに出る機会が多かったが、RNC、肩固めなどをフィニッシュとして多用し初回フィニッシュを続けてきたライトが、2R目を戦う公算は高いと思われるが──果たして。

■ LFA80対戦カード

<フェザー級/5分3R>
スティーブ・ガルシアJr(米国)
ホセ・マリスカル(米国)

<フライ級/5分3R>
ジェローム・リヴェラ(米国)
ケンドリック・ラクマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ライト(米国)
ガブリエル・チェッコ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
クリス・ブラウン(米国)
カーリントン・バンクス(米国)

<フェザー級/5分3R>
エドウィン・クーパーJr(米国)
ショーン・ウィリアムス(米国)

<フェザー級/5分3R>
トニーニョ・ガンヴィーニョ(ブラジル)
ジョッシュ・マーシュ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・ストレッカー(米国)
テイラー・レイ(米国)

<フライ級/5分3R>
リッキー・エスキベル(米国)
ジョシア・レイエス(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・ロジャス(米国)
<バンタム級/5分3R>
クリス・ロジャス(米国)
ケイレブ・ラミレツ(米国)

PR
PR

関連記事

Movie