【UFC246】UFC解説者ダン・ハーディーに訊いたマクレガー✖セラーニ──「2RでコナーがKOする」

2020.01.15

【写真】UFCアナリストと活躍するダン・ハーディー。反論を恐れることなく、しっかりと自らの考えを語ってくれた (C)MMAPLANET

18日（土・現地時間）、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC245「McGregor vs Cerrone」。メインは大会名にある通り、コナー・マクレガー✖ドナルド・カウボーイのウェルター級戦だ。

MMAPLANETではマクレガーの戦列復帰に関して、UFC中継の解説者であると同時に、Fight PassではINSIDE OCTAGONというプログラムを持つダン・ハーディーにこの一戦の行方を占ってもらい、その背景を話してもらった。

MMAを理解し抜いた解説で、ジェネラルからコアファンまで厚い信頼を得ているハーディーは、マクレガーが2Rで勝つと明言した。

──ダンはコナー・マクレガーとドナルド・セラーニの試合の行方はどのように予想していますか。

「きっとコナーが勝つだろう。見る限り、凄くコンディションが良いように見えるし、仕上げてきている。あの感じだとアグレッシブに戦って、KOを狙っていくはずだ。そうだね、2RにコナーがKO勝ちするかと思う。

カウボーイのボディを攻めて、左で頭を打ち抜くんじゃないかな。カウボーイの狙いはテイクダウン。そのテイクダウンをコナーが初回に切り、そこから攻めに転じるよ」

──マクレガーは全てを手に入れたファイターです。今も戦うモチベーションを有していると思われますか。

「う~ん、コナーは戦うモチベーションを維持していると僕は思うよ。彼は確かに集中力を失っていた時期があった。その結果、敗北を喫している。色々なことをやりすぎた。そんな事実を振り返り、コナーは戻ってくるんだ。ボクシング・コーチが支え、ずっと彼を見てきたジョン・カヴァナウもキャンプにつきっきりだった。つまり、コナー・マクレガーがMMAに戻ってきたことを意味している」

──マクレガーが15カ月ほど実戦から離れていたのに対し、セラーニは戦い続けてきました。試合勘というものはどのように考えていますか。

「戦い続ける……それがカウボーイだから。どのような状態でも戦う。対して、コナーにとってこのインターバルは自信を取り戻すために必要だった。そして、このタイミングでカウボーイと戦うというチョイスも、コナーにとって凄く良いものだ」

──ライト級ではなくウェルター級で戦うことは、この試合に影響を及ぼすでしょうか。

「この試合がウェルター級になったのは2つの理由がある。コナーはホルヘ・マスヴィダルと戦いたいんだ。彼はBMFのベルトを狙っている。今週末、カウボーイを倒してコナーはマスヴィダル戦を要求するはずだ。

そしてウェルター級で戦うことで、今後のキャリアに向けてリスクが減るんだよ。コナーはまだライト級で落とせるし、タイトルだって狙うことができる。だけど、この試合をライト級で戦いカウボーイに敗れるようなことがあれば、その計画は台無しになってしまう。つまりそういうことさ、ウェルター級でこの試合が組まれたというのは」