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【Pancrase309】いよいよ、明日──ISAO✖アグォン。17日の調印式で2人が語っていたこと……

Isao vs Aguon【写真】ISAOの言葉が痺れる質疑応答だった (C)PANCRASE

17日(木)、東京都新宿区のパンクラス事業本部で明日20 日(日)に江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase309 のメインで組まれているフェザー級KOPT=王者ISAO✖挑戦者カイル・アグォンの調印式が行われた。

2017年8月に戦っている両者、この時はアグォンがスプリット判定勝ちを手にしている。その後、アグォンは松嶋こよみに判定負けを喫したものの田中半蔵と中島太一にそれぞれスプリット判定勝ちし、暫定王者から正規王者ナザレノ・マレガリエを破りベルトを統一したISAOへの挑戦権を手にした。

いよいよ明日、ベルトを賭けて戦う両者が調印式の質疑応答で何を話していたか、……

まずISAOが「カイル選手には1度負けて、悔しい想いをしているのでタイトルマッチという舞台でしっかりと勝ってリベンジして防衛したいと思います」と意気込みを話し、続いてアグォンが「とてもエキサイトしている。彼は今、連勝中で以前よりも完成度が増している。もちろん、彼が強くなっていることを望んでいる。その方が面白い試合になるから」とコメントした。


──前に対戦しこともありますが、相手の印象を教えてください。

ISAO あの時は戦略不足もあって闇雲にいってしまった部分もありますが、今回は前回の反省をして、そこを生かそうと思って練習してきたので、そこを出すことができればと思います。

アグォン 前の試合とは違う選手になっている。ISAOはパンクラスで一番のファイターだから、ずっとチェックしてきた。特に僕がマツシマに敗れたあと、彼は勝ち続けていたしまたやることになるだろうと思っていた。そして、ベルトが掛った状態でその日を迎えることになった。この試合は凄く面白い試合になるだろう。もう、この段階にきて彼にいうことは何もない。彼もベルトを持ち続けたいだろうし、僕もネクストレベルへ行きたい。2007年からこのスポーツをやってきて、今もまだその過程にある。ここで王者になって、次の大きな舞台へ向かいたい。

──前回はスプリットの接戦でした。今回はどのような試合をしたいですか。

ISAO 勝たないと意味がないので、もちろんフィニッシュを狙える時は狙いますし、判定で泥くさくてもまずは勝ちきることが大事だと思っています。

アグォン 過去2試合スプリット勝利だったけど、僕は成長しているしフィニッシュして勝ちたい。

──ISAO選手、前回はパンチをもらってしまったことで印象が悪くなってしまったかと思います。その辺りはどのように捉えていますか。

ISAO 結構、顔も腫れたし。カットはバッティングだったと思っているんですけど、ジャブを不用意にもらい続けたのは良くなかった。それに焦ってしまってさらに突っ込んでしまったところもあったので。そこを反省して、次は進化したところを見せたいです。

──自分の進化したところへ手ごたえは。

ISAO 練習の方もしっかり積んできましたし、あとは試合を万全の状態で迎えるだけです。

──2年前と比べて、どこか一番伸びていますか。

ISAO 全体的にレベルアップはしていると思いますけど、その場その場で対応できるところや、フィニッシュにいければいきたいと思うので、そういう部分も試したいです。

──5分✖5R、キーポイントはどこになると思いますか。

ISAO 恐らくタフファイトにはなると思うので、お互い削り合いになって最終的には気持ちの部分も出るんじゃないかと思っています。

アグォン ISAOが知らない新しい部分がたくさんある。確かに前回の試合はタフファイトだったけど、今回のキャンプ中ずっとISAOを研究し、どうやって倒すか、前回より良く戦うのか、どうフィニッシュするのかに費やしてきた。彼が100パーセントで来て、僕の100パーセントを引き出してくれることを願っている。そして強い方が勝つ。タイトルマッチだということだけでなく、良い試合になることをMMAファンにも楽しみにしてもらいたい。

──アグォン選手はフィニッシュを狙う、良い試合をすると言われていますが、一番の強みは競り合いでの強さだと思います。接戦になった時、何を一番大切にして戦っていますか。

アグォン フィジカルに関しては、いつも徹底的に追い込んで創っているけど、今回の試合は精神面だろう。前回の試合も全ての局面で、自分が積んできたモノを全てケージのなかでぶつけるつもりで戦った。今回も同じ、勝とうが負けようが全てをぶつける。

──ISAO選手、この試合の1週間前にONEでパンクラス✖修斗王者の対抗戦があり、勝てば500万円という試合でした。その場でなく、ここでアグォン選手を相手にパンクラスの王座防衛戦を戦うことを選択したのは、どのような想いからでしょうか。

ISAO えぇと……お金とか凄く良い条件での試合だったんですけど、自分のなかで目標というか行きたい場所……我が道を往くじゃないですけど、そういったモノが揺るがなかったので。自分はONEの試合を蹴って、こっちを優先して……丁度、挑戦者もカイル選手でリベンジ戦ということだったので、リベンジしてしっかりと防衛したい気持ちが大きかったです。

──修斗との対抗戦だと、一度勝った相手(斉藤裕)と戦う必要があったことは影響しましたか。

ISAO 多少はあるのですが、やっぱりパンクラスでしっかりと結果を出して……上の目標にしている舞台に向っていければと思っています。

■ Pancrase309計量結果
<フェザー級KOPT/5分5R>
[王者]ISAO:65.7キロ
[挑戦者] カイル・アグォン:65.3キロ

<バンタム級/5分3R>
アラン・ヒロ・ヤマニハ:61.5キロ
春日井たけし:61.6キロ

<女子バンタム級/5分3R>
東陽子:61.65キロ
タチアネ・フォンタス:61.3キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.0キロ
アニー・カロリネ:56.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
三浦広光:77.6キロ→77.55キロ
レッツ豪太:77.25キロ

<ウェルター級/5分3R>
高木健太:77.4キロ
アレキサンダー・ラカス:77.1キロ

<ライト級/3分3R>
阿部右京:70.4キロ
平信一:70.45キロ

<バンタム級/3分3R>
井関遼:61.4キロ
諏訪部哲平:61.15キロ

<バンタム級/3分3R>
聖王DATE:60.7キロ
藤井徹:61.5キロ

<53.6キロ契約/3分3R>
立花恵介:54.15キロ→53.9キロ→53.6キロ
大城正也:52.05キロ

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