【UFC243】体重オーバーのキム・ジヨンがカッセムを打撃で圧倒し、最後はボディフックでKO勝ち
<128ポンド契約/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
Def.2R4分59秒by TKO
ナディア・カッセム(豪州)
キム・ジヨンの体重オーバーでキャッチウェイト戦となった一戦。タッチと同時に右ミドルを蹴ったカッセムの続く踏み込みに対し、キム・ジヨンの左が打ち抜きいきなりダウンを奪う。組んだキム・ジヨンをケージに押し込んだカッセムがカンヌキから反り投げを決めてトップへ。足を捌くのをカッセムが諦めると、すかさずキム・ジヨンがスタンドへ戻る。首相撲の攻防になると、明らかに大きさが違うことが分かる両者。果敢にカッセムが打撃戦を挑むが、キム・ジヨンがミドル、右をヒットさせる。
飛び込みながら左を当てたカッセムに対し、キム・ジヨンがワンツーを返す。UFCではなかなか通じなかったキム・ジヨンの真っ向からの打撃戦が、小柄なカッセムを相手にすると押し切ることができる展開に。組まれてもヒザを入れ、首相撲でも組み勝ちヒザを突き上げたキム・ジヨンが初回を取った。
2R、初回と同様に打撃戦を仕掛けるカッセムにワンツーを入れたキム・ジヨン。左ミドルをブロックし、右サイドキックに右を合わせる。ステップインしてのワンツー、右ストレートで自分のレンジとなるキム・ジヨンは蹴りにもパンチを合わせることができ、クリンチではすかさずエルボーを打ち込む。手数はあるが有効打のないカッセムが、ステップを多用するも口が開いてきた
ここで前に出てパンチをまとめたキム・ジヨンだが、カッセムがマウスピースを吐き出したことでブレイクが入る。再開後、多少のパンチを受けようが足を止めての打ち合いで優位に立ったキム・ジヨンが、ケージに詰まったカッセムにパンチを集中させる、スピードが落ち、軸も乱れるカッセムにラッシュをかけたキム・ジヨンが、面白いようにパンチを決める。いよいよサンドバッグのような状態になったカッセムに対し、仕上げとばかりに右ボディフックを2発を打ちこんだキム・ジヨンがKO勝ちした。
見事なKO勝ち、だからこそあと2ポンド体重を落として欲しかったキムは、セッカム陣営に手を合わせて謝辞を示したあとマイクではKO勝利を喜び、12月21日のプサン大会出場をアピールした。