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【ONE97】若松佑弥戦に急遽出場、前フライ級王者ジェヘ・ユースタキオ「このキッドはKOアーチスト」

Geje【写真】競り合いは得意中の得意。3度、5分5Rのせめぎ合いを経験しているジェヘ・ユースタキオ(C)MMAPLANET

8月2日(金・現地時間)、フィリピン・マニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Dawn of Heroes」で前ONE世界フライ級王者ジェヘ・ユースタキオが若松佑弥と対戦する。

本来、若松はフライ級ワールドGPでリース・マクラーレンと対戦予定だった。しかし、同大会でダニー・キンガドと同GP準決勝を戦う予定であったカイラット・アクメトフの負傷欠場により、マクラーレンがキンガドと戦うことに。

対戦相手が白紙に戻った若松は、急遽ユースタキオと戦うことに。ただしスクランブル発進なのは、ユースタキオの方だ。今回の若松戦に向けてユースタキオにインタビューを試みると、そこにはいつもと変わらずフレンドリーなジェヘがいた。


──ジェヘ、もう10日後には若松佑弥選手との試合が控えています。ただ、カイラット・アクメトフの欠場によりカードがシャッフルされてのスクランブル出場です。

「そうだね、オファーがあったのは今から17日前だよ(※取材は23日に行われた)。でも今回のONEチャンピオンシップはフィリピンのMMAの歴史で最も大きな大会になる。だから、どれだけ準備期間が短くてもこのショーに出られるのであれば嬉しいことだよ」

──若松選手に関しては、既にダニー(キンガド)が試合をして勝利しています。どのような印象を持っていますか。

「ユーヤ・ワカマツ、このキッドはKOアーチストだよ。いくらダニーが勝っているからって、全く彼を軽視することはないよ。あれだけのパンチ力を持ちながら、どの局面でも戦える優れたアスリートだからね。ダニーとの試合は本当に接戦だった。僕はチーム・メイトの勝利が妥当だと思っているけど、どちらが勝っていてもおかしくなかった試合だ。裁定っていうのはそういうものだよ。

僕も勝っていると思った試合で勝てなかったことはある。だから、あの夜はダニーの夜だっただけでユーヤとダニーの力は互角だったよ」

──ダニー戦後とDJ戦後で、若松選手の印象が変わったことはありませんか。

「同じだよ。それだけ強いと最初から思っていた。ユーヤは世界タイトルを戦うだけの力を持っているからね。パンチも当てた、良いスクランブルも見せていた。でも、良いパフォーマンスが結果に結びつかないこともある。いずれにせよ、彼はその力を世界に見せつけたよ。アジア人の力を世界に示した試合だった」

──そんな若松選手と戦うには、ジェヘはどこに気を付けないといけないでしょうか。

「彼は左右揃って、パンチに破壊力がある。もちろんユーヤはストライカーだけど、グラウンドだってできる。そうだね、テイクダウンをすることは簡単でなく、サブミットをするのはもっと難しい。

ただしMMAは経験がモノをいうスポーツだ。僕は何度も世界タイトルを賭けて戦ってきた。この経験こそ、僕のアドバンテージになるだろう。2万人のフィリピンのクラウドが僕の力になってくれる。もちろん、ちょっとしたプレッシャーにもなるんだけどね(笑)。

次のマニラ大会にはチーム・ラカイから5人のメンバーが出場する。チーム全体が8月2日に向けて一体となっていて、凄く良い雰囲気で練習してきたんだ」

──若松選手との試合はフライ級ワールドGPの補欠戦になっています。

「あまり関係ないかな。僕にとって大切なことは勝つことだから。ワールドGPにはチームからダニー・キンガドが出ていて勝ち残っている。今、チーム・ラカイとしてはダニーがワールド・グランプリで優勝できるよう一致団結している。今回はダニーのトーナメントなんだ。だから補欠戦とか、僕には関係ない。次に世界最高のフライ級トーナメント出場の機会が巡ってきたときに、僕は勝つことを考えるよ」

──まさにチーム・ラカイらしいです。

「僕らはファミリーだからね」

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