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【ADWP2019】77キロ級、ジョーンズレアリーを破った英国のロヴェルが決勝でランガカーと対戦

4月24日(現地時間・水)から26日(同・金)にかけて、アラブ首長国連邦アブダビのムバダラ・アリーナにて、UAE柔術連盟主催のアブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術チャンピオンシップ2019が開催された。世界の強豪が参加するこの大会のレビュー第4回は、ノルウェー✖英国対決がファイナルで行われた77キロ以下級の模様をお届けしたい。


昨年ミドル級世界準優勝に輝いたノルウェーの極め技師トミー・ランガカーと、今年のヨーロピアン、パンのライト級を制したオーストラリアの超新星リーヴァイ・ジョーンズレアリーの対決の実現が期待されたこの階級だが、2回戦で波乱が起きた。

英国のオリヴァー・ロヴェルと対戦したジョーンズレアリーは、スイープで先制し、さらにパスを仕掛けて有利に試合を進める。しかしここでサイドを取られかけたロヴェルは、ファーサイドのヒザをこじ入れて距離を作り、後転しながらジョーンズレアリーの左ヒザに絡んでのヒザ十字一閃。ジョーンズレアリーの足をワキに挟んで強烈に極めてみせ、大番狂わせを演じてみせたのだった。

そのロヴェルはその後も勝ち上がり、もう一つのブロックを順当に勝ち上がったランガカーと決勝の舞台で対峙した。

<77キロ以下級決勝戦/6分1R>
トミー・ランガカー(ノルウェー)
Def. by 送り襟絞め
オリヴァー・ロヴェル(英国)

試合開始後、迷わず引き込むランガカー。ロヴェルは左ヒザを股間に入れて防御の姿勢を作るが、ランガカーは片襟片袖を掴んで強烈に引きつけると、そのまま右足をロヴェルの左腕に絡めてオモプラッタの態勢に。ロヴェルに前転を余儀なくさせて上を取り、2点を先制した。

さらにランガカーは上から飛び込んで、ロヴェルの背中とマットに潜り込んでのバック狙いへ。背中に付きフックを入れたランガカーは、そのまま送り襟絞めで圧勝した。

一つ階級を落としても、まったくその強さに揺るぎのないランガカー。世界大会にライト級で出場するのならば、絶対王者ルーカス・レプリにとってジョーンズレアリー以上の強敵になる可能性が高い。

■77キロ以下級リザルト
優勝 トミー・ランガカー(ノルウェー)
準優勝 オリヴァー・ロヴェル(英国)
3位 ディエゴ・ハマーリョ(ブラジル)

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