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【ONE & UFC】前代未聞、UFCとONEの間でDJとアスクレンの移籍劇!!──「99%完了」(チャトリCEO)

DJ X Askren【写真】前代未聞、UFCとONEがデメトリウスとアスクレンの移籍に合意 (C)MMAPLANET

25日(木)、ONEのチャトリ・シットヨートンCEO&会長が突然SNSでデメトリウス・ジョンソンについて、その偉大さを語るということがあった。実は7月のONEマニラ大会の頃から、DJがフリーランスになるとONEと契約するのではないかという話が聞かれたことがあった。その後、DJはUFC世界フライ級王座から転落しているが、このSNSでの書き込みの真意は確かめるために、東京滞在中のチャトリCEOに連絡を取ると──現在UFCとONEでかつてないモノゴトが進行中であることが分かった。


DJとONEが契約間近なのかチャトリCEOに単刀直入に尋ねると、「UFCとはトレードについて、数週間前に話がまとまっている。今はペーパーワークの最終段階にある。あとはサインのみ、99パーセントは終了している。正式発表は来週、いや明日から月曜日になるとは思うけど、記事にしたければ99パーセントの状態だということで書いてもらって良いよ」とのこと。

つまりほぼ契約は完了で、しかもそのことを正式発表前に記事にして良いという前代未聞の返答が得られたわけだが、気になるのがトレードという言葉だった。

ONEとUFCで移籍が行われる。移籍とは何を意味するのか、その問いに対してもチャトリCEOは明快に解答をくれた。

「そうだよ。トレードだよ。ONEはUFCからデメトリウス・ジョンソンを得て、UFCへベン・アスクレンを送り出す。MMA界で初めての事態だけど、あとは正式発表を待ってくれ」

!!!!!!! なんと、ただ繰り返すだけになってしまうが、ONEはデメトリウス・ジョンソンを得る代わりに、ベン・アスクレンをUFCに譲るというトレード劇が進行中ということだ。便宜上、MMA界にあって戦いの場を移すことに関して、移籍という言葉を用いることはあったが、それはあくまでも選手と契約を交わす団体が変わるということで、プロ野球で見られるような団体間の合意が存在するわけではなかった。

しかし、今回はまさにUFCとONEの間で、選手移籍が行われることとなった。ただファンにとってアスクレンは、昨年の11月の青木真也戦で引退していることが気になるであろう。この点に関しては、ONEでは次期王座決定トーナメント準決勝を7月のKL大会で行いゼバスチャン・カデスタムとタイラー・マグワイアが勝ち上がっていた。それが2週間後のマニラ大会あたりでDJとの契約と同様に、アスクレンの現役復帰という話がまことしやかに聞かれるようになり、王座決定トーナメントは話題にならなくなっていく。

そしてホームページ上でもアスクレンは世界ウェルター級王者であり続けた。そんなDJとの契約とアスクレンの現役復帰という2つの噂が、このような形で実現──現時点では99パーセントであるが──するとは、誰も想像できてなかった違いない。世の中何が起こるか分からないとはこのことだが、それは残り1パーセントにも当てはまる。DJとアスクレンの移籍が100パーセントとなり、正式発表される刻を待ちたい。

■ ONE80対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]オングラ・エヌサン(米国)
[挑戦者]モハマド・カラキ(レバノン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ハファエル・ヌネス(ブラジル)
モヴリッド・ハイブラエフ(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
キアヌ・スッパ(マレーシア)

<キックボクシング・ライトヘビー級/3分3R>
イブラヒム・エルブウニ(モロッコ)
タリック・ケバベス(モロッコ)

<67キロ契約/5分3R>
ラディーム・ラフマン(シンガポール)
今成正和(日本)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ハン・ズーハオ(中国)
ライアン・ジャキリ(フィリピン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
シェ・トゥイニー(ミャンマー)
マイト・ジャイ(ミャンマー)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ルイス・サッポ(ブラジル)
マイト・ジャイ(ミャンマー)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マー・シュードン(中国)
アフマッド・カイス・ジャスール(アフガニスタン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ルーディ・アグスティアン(インドネシア)
カジ・エビン(フィリピン)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
ヨセフ・ラシリ(イタリア)
ジョシュ・トナー(豪州)

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