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【ONE】MMA復帰を決めた徳留一樹──「最後の格闘家人生、フェザー級王座を目指すことに賭けようと」

Kazuki Tokudome【写真】再び、その拳にバンテージを巻いた徳留一樹(C)MMAPLANET

徳留一樹のONEとの契約、MMAカムバックの報に驚いたファンも多いのではないだろうか。

それほどまでにUFCと再契約、そこを目指す上での久米鷹介との連戦と、この間の徳留の日々は凄まじいモノがあった。その彼がMMAファイターとして格闘家人生に終止符を打たず、ONEという舞台でMMAに戻って来る。

ONEと契約を果たしたばかりの徳留に、その経緯と今の心境を尋ねた。


──正直、UFC再契約を願った徳留選手のMMAファイター人生は、昨年12月の久米鷹介戦の敗北をもって幕を下りたと思っていました。

「あの試合の後は……賭けていたモノが凄すぎて、格闘技に対するやる気は本当になくて。自分も辞めようと思っていました。なので暫くの間、自分がやりたいことは何かと考えていたんです。

整体師の資格を持っているので、そっちの仕事に就くのも良いかなとか、色々と考えました。そのなかで多くの人と話しをして『もう一度、見てみたい』という言葉ももらいました。

ただ、そう言ってもらえることは有り難いですが、それで考えが変わるような覚悟であの試合を戦ったわけではないので。それでも、何も体を動かさないのは嫌なので3カ月ぐらい経ってから、『打撃はやらない。柔術を強くなろう』という想いになりました」

──3カ月を経過し、柔術なら──と。

「体を少し動かしたくなったんです。で、柔術をやり始めるとやっぱり格闘技は楽しい。そうやって柔術の稽古をしているとQUINTETが始まり、GENスポーツアカデミーで練習している時に、たまたまPolarisチームが来たんです」

──クレイグ・ジョーンズやマーチン・ヘルドが。

「ハイ。試しにクレイグ・ジョーンズとスパーをさせてもらったら、強いのは分かっていたのですが……本当にもう強くて(笑)。そこで火が点いたというか……グラップリングなら、仕事をしながらでも上を目指せるかなという気持ちで、練習をするようになっていました。

そうしたらQuintetに出ないかという話をもらい、また一気にテンションが上がり(笑)。その時、館長(塩田GOZO歩パラエストラ八王子代表)と話をしたら『そんなに好きだったら、もう一度真剣にやってみないか』と言われ……結局は、MMAが好きなんだって」

──そこでMMAをもう一度戦おうと?

「ただし、パンクラスはもうやり切ったという気持ちがあったので、海外でチャンスがあるならという想いでした。海外なら条件ではなく、ファイトマネーが安くても出ようと。そこでONEから声を掛かけてもらい『ここだ』と思いました」

──Quintetで戦った時は、ONEで戦うことは決まっていたのですか。

「いえ、まだです」

──正直、Quintetは楽しいグラップリングが見られ、勝敗も存在しているのですが、やはり本質はゲーム的な面白さで。格闘技のヒリヒリした部分、人生が懸った勝負とは別モノと捉えているのですが、あの時は徳留選手の熱量だけが、他の出場選手と違うように見えました。

「もう一度、MMAを海外で戦おうと決めても、そうそう話があるわけじゃない。なので、クインテットでインパクトを残すことも重要だと思い、本気で5人抜きするつもりでした。と同時にチーム戦で、あの素晴らしいメンバーで優勝したいという気持ちも大きくて、そのためには初戦で僕が5人抜きし、決勝は残りの4人がフルで戦えるという状況にしたかったです」

──結果、準優勝に終わった時の涙がまた印象的でした。

「正直、サトシという強すぎるメンバーがいるので、自分の試合はないだろう──でも、心の準備だけはしておこうという状況で決勝戦を迎えていました。そこで気持ちを一気に上げ過ぎたのか、集中し過ぎてパスを狙い腕十字を取られてしまいました。

HALEOは一本で勝って優勝しないといけないという気持ちが強くなり過ぎていたかと思います。パスの隙をわざと作られたと思います。柔術は凄かったです。あの試合の直後ですね、ONEが決まったのは」

──久米選手との戦いに賭けていた想い、それはUFCで再び戦うコトと同意語だと思います。その徳留選手が、ONEで戦ううえで目指すモノは何なのでしょうか。

「最後の格闘家人生、フェザー級王座を目指すことに賭けようと思います」

──つまり階級を下げるということですか。

「ハイ。ONEは階級や計量システムも違うので。それに普段ももう体は、それほど大きくないんです。Quintetで体重を落としていたのもあって、今も74キロですし。今は節制していると、自然とそれぐらいになっています」

──普段が大きくない。それは、昨年などはいつUFCから代役出場の声が掛かっても良いよう準備していたからではないでしょうか。

「う~ん(苦笑)、それもあるかと思います」

──徳留選手が昨年9月にUFC 日本大会の計量会場まで訪れ、何かあった時に出場をアピールできるようスタンバイしていたという話に、その賭ける気持ちが表れていたと思います。あの想いの強さを、ONEのケージで期待しても良いのでしょうか。

「ハイ。今回、僕がONEと契約できた裏には長南(亮)さんを始め、色々な方の協力がありました。だからこそ、この選手を獲って良かった──そうONEの人達に思って貰えるような試合をしますッ!!」

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