【Road FC47】元ラジャ王者チラユットがリバーサルを決め健闘、キ・ウォンビは課題残る判定勝ち
<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
Def.3-0
チラユット・カオラット(タイ)
元ラジャダムナン王者の肩書を持ち、MMAでは3勝2敗のチラユットが、キ・ウォンビンとロードFC初陣を戦う。左ジャブを放ったチラユットをすぐにダブルレッグで倒したキ・ウォンビン。チラユットが頭を抱えて来るが、頭に続き足を抜いてマウントを奪取する。パンチを落とすキ・ウォンビンに対し、エビを使って下から押したチラユットだが、足を戻すことはできない。
足を絡めたマウントで慎重に攻めていたキ・ウォンビンが、胸に座って右のパンチを落とす。チユラットは腕を伸ばし、ブリッジで上下を入れ替えかえる。すぐに立ち上がったキ・ウォンビンは組んでボディロックからテイクダウン、サイドで固めるもチラユットは、ここでもブリッジからリバーサルを仕掛けて、体が浮いたキ・ウォンビンがスタンドへ。そのまま組んだチラユットは、背中腰にキ・ウォンビンの右手を掴むと、左のパンチを連打。
キムラロックも殴られ、離れたキ・ウォンビンは序盤のポジションを守り切れず、チラユットに勢いづけてしまった終盤戦となった。
2R、テイクダウンからパス狙いのキ・ウォンビンに対し、チラユットがバタフライガードからクローズドへ。キ・ウォンビンはパス狙いも、リバーサルを許しスクランブルからスタンドに戻る。打撃戦でチラユットが右ローからワンツー、組まれても首相撲の態勢に入ると離れたキ・ウォンビンにハイを狙う。
ダブルでチラユットをケージに押しこむキ・ウォンビン、耐えてきたチラユットが倒されて背中をマットにつける。ハーフでパンチを落とすキ・ウォンビンは足を戻されガードの中に納まる。起き上がって勢いのあるパンチを連続で打ったキ・ウォンビンだが、なんとリバーサルで上下を入れ替えられてしまう。潜ったキ・ウォンビンを潰したチラユットは、ガードの中でラウンド終了を迎えた。
最終回、ワンツーを当て右ローを決めたチラユット。勢いのある右ローにキ・ウォンビンの動きが落ちる。さらにワンツーを入れたチラユットは、右を当てて素早い右ローを蹴っていく。キ・ウォンビンはダブルを切られて離れると、ローで体が揺れる。キ・ウォンビンは右アッパーを見せてダブルレッグでケージに押しこみ、テイクダウンに成功する。
キムラやヒップスローを狙うチラユット、キ・ウォンビンが離れてパンチを狙う。チラユットは左腕を差して立ち上がり、バックに回りこむ。キ・ウォンビンはキムラを仕掛け、切り返したチラユットが離れる。すぐにダブルレッグでテイクダウンを決めたキ・ウォンビンはハーフで抑えるが、残り15秒でブレイクが掛かる。試合がスタンドに戻ると、最後の組み合いはチラユットが優勢という意外な展開でタイムアップに。
テイクダウン移行の動きを見ると、判定勝ちを決めたキ・ウォンビンだが寝技の精度をあげないと、ロードFCライト級戦線で再浮上は難しいか。