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【Grandslam07】佐藤天と対戦、濱岸正幸─02─「最後に行きつくのは、好きなことがしたいということ」

Masayuki Hamagishi【写真】この次につなげるために、ここで終わった良いという覚悟を持って佐藤戦に挑む濱岸 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるGrandslam07のメインで、佐藤天と対戦する濱岸正幸インタビュー後編。

自分を通し、軋轢を呼んだ結果、グランドスラムに行きついた。そしてこの先も見ている。と同時に、この試合で燃え尽きる覚悟を持って挑む佐藤戦。濱岸正幸のファイト&ライフに耳を傾け、気持ちが洗われるような想いがした。

<濱岸正幸インタビューPart.01はコチラから>


──レッツ豪太選手に勝利したことで、一応のアピールにはなったと思われますが、そこで戦ってみたい舞台などはなかったのでしょうか。

「漠然としてですが、パンクラスで戦ってみたいという気持ちはあります」

──では今回の試合はそのためにももってこいの試合になるわけですね。

「だからこそ、本当に迷いなく受けることができました。と同時に1試合1試合の消耗度合いも年を重ねるごとに大きくなってきたので、佐藤選手との試合を終えた後に自分の気持ちがどうなっているのかは、今は分かりません。

この試合で燃え尽きても良い。レッツ選手との試合もそうでしたし、1戦1戦そういう気持ちで今は戦っています。その相手が佐藤選手になるというのは本当に有難いことです。

自分は気持ちで戦うしかない。それだけの覚悟ではいます」

──その気持ちを支えているのが、寝技だと思われるのですか。

「寝技なら取れる、そういう選手になりたくて練習してきました。試合を続けることで、寝技でフィニッシュすることに愛着がわいています(笑)」

──安藤選手を練習で仕留めることはできますか。

「いやぁ……安藤選手を相手にスパーリングで寝技に持ち込もうとしても、丁寧かつ力強く跳ね返されます。僕は好きなことに熱中するタイプなのですが、安藤選手のように穴がなくて、しっかりと対処されると潰されてしまいます。誠実にやっつけられています」

──誠実にやっつけられる、良い表現ですね。

「本当に安藤選手との練習は、自分にとって学びです。ネバークイット所属の若い選手たちも、安藤選手に潰されて伸びて来た部分を他の選手に試したいという気持ちを強く持っているので、良い練習になります。毎日、手を合わせずに週に一度のスパーリング・パートナーというのが、お互いにとって良い関係になっているかと思います」

──プロ練習自体も週に一度ということですか。

「仕事の関係もあるので、僕が昼にここに通うことできるのは金曜日だけなので、あとはZSTで知り合った西坂(竜彦)選手のFACT MMAにもお世話になっています。

24時間365日の職種なので、シフト制を敷いており、そういう練習もできる形です」

──このチャンス、どのように生かしたいと思っていますか。

「佐藤選手はリーチが長いので、距離間を間違えずに寝技に持ち込みたいです。自分がしたい試合が、しないといけない試合内容です。結局は自分がやりたいことがやりたいというのが一番なので。そんな僕のことを応援してくれて、会場まで足を運んでくれる皆にも凄く感謝しています。

そういう人達のためにも一発でドカンと勝てるなら良いですか、そうはできない。だから、自分のやらないといけないことをやるだけです」

──所謂汗っかきファイト、必ずしんどくなる試合は最初に自分に勝つ必要がある戦い方でもありますね。

Ando & Hamagishi「それは……良い言い方をしてもらっているのですが、言い換えると好きなことしかできないということだと思います。人間って色々なタイプの人がいて、仕事だから嫌なこともしっかりとやる人、好きなことを仕事にして頑張れる人がいる。僕は格闘技においては、好きなことをしたいという人間です。

色々なことを考えるのですが、結局のところ最後に行きつくのは好きなことがしたいということです。それが僕の生き方なんだと思います」

──それって奥様が、好きなことをやることを許容してくれているということですね(笑)。

「ハイ。呆れてはいるかと思いますが……。この好きなことをやらせてもらうために、その他のことは全て従いますという姿勢で(苦笑)。それでも、できていないと思いますが……」

──何か心が温かくなるインタビュー、ありがとうございました。では、最後に力強く意気込みの方を宜しくお願いします。

「ハイ。佐藤選手にも見に来てくれる人達にも、僕の気持ちを全てぶつけていきたいと思っています。精一杯、良い試合ができるよう頑張ります」

■Grandslam07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
佐藤天(日本)
濱岸正幸(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森興二(日本)
赤沢幸典(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木琢仁(日本)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分2R>
門脇英基(日本)
稲葉聡(日本)

<女子フライ級/5分2R>
ライカ(日本)
ジョン・スルギ(韓国)

<72キロ契約/5分2R>
鈴木一史(日本)
石浦良平(日本)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
平田純一(日本)

<無差別級/5分2R>
二ツ森敬浩(日本)
YOSUKE(日本)

<ウェルター級/5分2R>
悠輝平(日本)
伊藤夏海(日本)

■GRANDSLAM SUVIVOR

<ライト級/5分2R>
柳優一廊(日本)
泉田泰徳(日本)

<フェザー級/5分2R>
透暉鷹(日本)
猿山千里(日本)

<ストロー級/5分2R>
小川竜輔(日本)
松岡渉(日本)

<バンタム級/5分2R>
山内雄輔(日本)
吉崎塁(日本)

<フェザー級/5分2R>
川邊侑也(日本)
中山拓哉(日本)

<フライ級/5分2R>
中原大輔(日本)
辻井啓喜(日本)

<フェザー級/5分2R>
オームラン(日本)
本田壮一(日本)

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