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本日、ALMA FIGHT GYM HOMIESが正式オープン=細川顕─02─「格闘技のためのLIFE、です」

Akira Hosokawa【写真】ジムのロゴを手に。この曲線が細川らしい(C)MMAPLANET

本日1日(木)、ALMA FIGHT GYM HOMIESがオープンする細川顕インタビュー後編。

自らの城の主として、指導、経営、そして現役生活に関して細川はこれからをどのように考えているのか──を尋ねた。

<細川顕インタビューPart.01はコチラから>


──現役としても、練習環境は確保できそうですか。

「もうあまり練習という感覚を持っていないのかもしれないです。指導のなかで自分を磨いている感じなので」

──指導に加えて経営が加わる。自らの道場を持つと試合出王が適わなくなってきた黒帯柔術家をずっと見てきた気がします。そうでなかったのは杉江選手ぐらいです。

「僕も杉江さんと同じで、アダルトに拘りを持っています。マスターだけで試合をするつもりはない。やってみないと分からないですが、10分間の試合が好きなので(笑)。

深く考えていなく、2018年はムンジアルも出られるポイントがあるので出場するつもりです。ポイントを取るために豪州まで行って試合に出ている人たちがいるのに、出場権がある人間がでないわけにはいかないですよ。嫁さんも『アメリカ、行くんでしょ?』っていっていますしね(笑)」

──そのためにはコンペティション練習も必要ではないですか。

「コンペティション練習も、意識したことがなくて。出稽古自体をそれほどやってこなかったですし。道場のなかでやってく、これまで通りですね。僕の試合は体力任せでないですしね。それで通用するのかという声もあるとは思いますが、僕はこれまでと同じようにしていきます」

──柔術は多様性がありますが、細川顕の柔術とはどのようなモノになるのでしょうか。

「護身術はほとんどやったことがないので、護身を教えることはできないです。ずっとコンペティション柔術をしてきたので、それしか指導できない。ただ、だからといってほとんど人が柔術コンペティターになるわけじゃない。試合に出るのは練習している人の1割ぐらいでしょうし。

世界最強道場を目指すわけじゃないですから(笑)。コンペティション柔術の技術を指導しつつ楽しく、仲間を増やそうと思います。なのでHOMIES、友達や仲間というスラングをジム名につけました。細川のH、北海道出身のHで頭文字が揃います(笑)」

──何ですか、それは(笑)。

「ハハハ。仲間ができる。それが柔術の良いところだと思っています。海外に行っても、道着一つで現地の道場を訪れてもすぐに友達になれる。柔術は素晴らしいコミュニケーション・ツールです。趣味として長くできるし、自分もそういう風にやってきました。

僕が想う柔術を世にもっと広めたい。そのためにも自分の道場が必要で。この想いはずっと以前から変わっていないです。いつかやるっていうことを常に口にしていましたし。

これから僕が頑張ることで、ALMAのスポンサーを受けたいという選手も増えて来るだろうし、その選手は結果を残せば将来は柔術で食っていけるという希望も持てる。その相乗効果で、マーシャルワールドさんに恩返しができればと思っています。

これからはALMAファイトジムの名前で試合も出ていきます。最初はジムの名前もALMAファイトジム名古屋とかにしようと思ったんです。でも、そうするよりもHOMIESのように一言付けた方が、続く子もやりやすいだろうなって」

──では、いよいよ自らの城での柔術ライフが始まります。改めてこれからに向けて一言、お願いします。

「ハイ。マットを敷いたら、とりあえずはお世話になった人達と一緒に練習し、グランドオープンの頃はALMAのスポンサード選手のセミナーなども考えています(※1月28日に第一弾として中村大輔セミナーが行われた)。

まだ手探りの状態ですが、やはり信頼関係があるので色々とトライしていけると考えています。サポート1号、そしてジム1号としてしっかりとやっていかないといけない。そういう想いです。格闘技のためのLIFEです──それがジムの根幹となります」

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