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【Bellator192】チャンドラーの復活の狼煙を打ち消すには、ゴイチの柔術DEEP WATER戦法が不可欠?!

Goichi vs Chandler【写真】チャンドラーの爆発力は絶対。そこに一本を取るチャンスも存在するが、凌がれてからの戦いが重要になるゴイチだ (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、カリフォルニア州イングルウッドのグレートウェスター・フォーラムで行われるBellator192「Lima vs MacDonald」。ドゥグラス・リマにローリー・マクドナルドが挑戦する世界ウェルター級選手試合、そしてヘビー級GP=ランペイジ・ジャクソン×チェール・ソネンに注目が集まるなか、見逃すことができないライト級の対戦が組まれている。


それがマイケル・チャンドラー×ゴイチ・ヤマウチ戦だ。世界ライト級チャンピオンという肩書きがついていないことが、不自然に感じられるほどチャンドラーはベラトール・ライト級戦線の軸であり続けたファイターだ。ベン・アスクレン、タイロン・ウッドリーと同様にミズーリ大レスリング・チームからMMAに転じたチャンドラーは2010年から7年に渡りベラトールで戦い、ライト級T優勝を経て僅か9戦目でエディ・アルバレスを破り、ライト級世界タイトルを奪取した。

その後、エディ・アルバレスとの激闘でタイトルを失い、ウィル・ブルックスとは相性が悪く連敗するなどベルトルから遠ざかった時期もあったが、2016年6月にパトリッキー・フレイレを134秒でKOし王座奪還。その年の11月にはベンソン・ヘンダーソンを破り、彼が世界第2位のMMAプロモーションのライト級トップというだけでなく、ワールド・トップクラスであることを証明した。

そんな矢先、昨年6月にブレント・プリマスの挑戦を受けたチャンドラーは、開始早々に左足首を負傷してタイトルを手放すことになってしまった。あれから7カ月、チャンドラー復帰戦の相手を務めるのがゴイチ・ヤマウチ、25歳になったばかりの日系ブラジリアンだ。

愛知県安城市で生まれ、3歳の時に両親の母国であるブラジルへ戻り柔道、9歳から柔術を始めたゴイチ。MMAデビューは17歳の時でブラジルのローカル団体Iron FightとSMASHでフェザー級王座を獲得している。キャリア14勝1敗、フェザー級でベラトールに参戦し2016年10月からライト級に転向──現在3連勝中だ。ちなみに日本のISAOに一本勝ちしているフェザー級での戦績は5勝2敗、黒星は共に得意の下からの攻めをレスラーに凌がれての判定負けだ

ライト級に転じてから3試合連続で一本勝ちをしているゴイチだが、過去の例でいえばチャンドラーは得意なタイプではない。テイクダウンをされることは恐れないゴイチだが、チャンドラーも下からの仕掛けは十分に注意を払い、極めさえ許さなければパウンドを連打することでスコアは獲得できる。

もちろんチャンドラーの右オーバーハンド、ゴイチの右ストレートというKOパワーを秘めた打撃戦で試合が決することもあるだろうが、ゴイチとすれば得意分野であるサブミッションに活路を見いだしたい。その際、三角絞めや腕十字というガードからの仕掛けは汗をかいていない早い段階に狙うべきだ。ただし、そこを勝負の鍵としてはならない。

ハマったら儲けものぐらいの気持ちで戦い、早々の一本勝ちができなければ初回と2Rを落としても、下からチャンドラーを煽ってスクランブルと合致した動きで削っていくべきだろう。ブルックスとの2試合を見て分かるように、自分の試合ができた時は倒す、倒されるというファイトになっても気持ちが入った戦いができるチャンドラーだが、思い通りにならないとダメージがなくともスタミナと精神を疲弊する傾向にある。

ゴイチはチャンドラーにトップは取らせても柔術で殴らせず、フラストレーションを与え続けることが勝利に通じる。スイープや一瞬の仕掛けを持つゴイチは、十分に柔術流グライディングでチャンドラーを削ることができるだろう。そうなれば汗がかこうが、動きが落ちたチャンドラーの狙いはテイクダウン、直後のエアポケットに陥った瞬間にサブミッションではなくオモプラッタなどでトップを狙い、スクランブルでバックを制したい。

これを実行するためにゴイチに必要とされるのは、ガードを駆使した時のディフェンス力と疲れない体力。チャンドラーの爆発力と体力は絶対、だからこそ柔術流DEEP WATER──アップアップさせる戦いが実行できれば、スコア無視の一本狙いでチャンドラー攻略が可能となる。

■ Bellator192対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ドゥグラス・リマ(ブラジル)
[挑戦者]ローリー・マクドナルド(カナダ)

<ヘビー級GP1回戦/5分3R>
チェール・ソネン(米国)
ランペイジ・ジャクソン(米国)

<ライト級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
シェーン・クルシュテン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス(米国)
ジョージ・カラキャニャン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
クォンリー・グレイシー(米国)
ディヴォン・ブロック(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イヴァン・カスティーロ(メキシコ)
ギルヘルミ・ヴァスコンセーロス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
カイル・エストラーダ(米国)
ダヴィッド・デュラン(米国)

<ライト級/5分3R>
ノア・ティルス(米国)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・パディーリャ(米国)
ガブリエル・グリーン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マーレン・マッギー(米国)
ジョニー・シスネロス(中国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイムズ・バーンズ(米国)
チャド・ジョージ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ホセ・カンポス(米国)
ハイム・ゴザリ(イスラエル)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・バトラー(米国)
ジョーイ・デイヴィス(米国)

<フェザー級/5分3R>
クーパー・ギブソン(米国)
アンドリュー・ラゾ(米国)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
トミー・アーロン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ゼグラ(米国)
アルトゥル・エストラスラズ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アイザイア・カルペッパー(米国)
ジャンポール・ルボスノヤニ(米国)

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