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【Bellator189】拳負傷で殴ることができなかったバッドが、スプリットでブレンコウを下し王座防衛

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
ジュリア・バッド(カナダ)
Def.2-1:49-46.49-46.47-48
アーリーン・ブレンコウ(豪州)

バッドのワンツーに右で迎え撃つブレンコウ。様子見から右ストレートをブレンコウが繰り出すとバッドが組みつつく。首相撲に移行してヒザを入れ、さらにダブルレッグに移行する。オーバーフックで耐えるブレンコウ、右を差し上げた王者がヒザ蹴りをボディに突き刺す。

ウィザードでシングルを耐えたブレンコウアンクルピックも防ぎ、バッドの差し上げとブレンコウのおっつけの争いが続く。ブレンコウが体を入れ替えると、すぐに回し返したバッドがケージに追い込む展開が続く。ローシングルを切り、押しこみ返したブレンコウが離れたところで、バッドが左フックを当てた。

2R、ブレンコウの前進をワンツーで迎えるバッドが、左フックに右ストレートを打っていく。間合いを図り合う両者、挑戦者はなかなか先手を打つことができない。左ハイを見せるなど、空間を支配しているチャンピオンに、ブレンコウが右ストレートを放っていく。無駄な前足の踏み込みが少なく、攻めさせて手を出す王者のリズムで試合が進み、左ローを入れていく。終盤ブレンコウが前に出たところで、ダブルレッグを決めたバッドが──格闘技的には見事にラウンドを取ったと思われるが、効果的より物量を取るジャッジの判断は?

3R、積めるブレンコウが左ハイを繰り出す。バッドは左前蹴りで突き放すも、挑戦者が踏み込んで左フックを入れる。右ローを返したバッドは、カウンターのダブルを耐えられると首相撲&ヒザを狙う。ブレンコウは離れて、左ジャブ。右ストレートに組んできたバッドを切って、ヒザをここでも放っていく。王者は良いタイミングで左ハイを見せ、ラウンド終了となった。

4R、ブレンコウの左フックに組んだバッドは首相撲に移行するも、ケージに押し返される。バッドは体をいれかえ、ヒザを蹴り合う。ブレンコウは離れると、バッドのワンツー、そして左ハイは当たらない。ややブレンコウが距離をとるようになり、王者もなかなか呼び込むことができない。

再び近づく、右を伸ばしたブレンコウ。バッドは手数が少ない。ブレンコウは右ボディをタッチ、バッドは挑戦者の動きを見ることができているが、攻めることはできない。この回はブレンコウのラウンドとなった。

最終回、バッドの左ハイに右を合わせる。王者は左ミドルを放ち、左前蹴りをアゴ先に届かせる。ブレンコウはバッドのシングルを切る。両者、慎重に距離を見て踏み込み、手数ともにない展開が続く。前に出てワンツー、この状況だと当たらないブレンコウのパンチが支持される。届く距離から離れる位置のブレンコウ、バッドは届かない距離で前に出させたい。残り10秒で王者が前進し首相撲からヒザ蹴りを見せたところで、タイムアップとなった。

結果、スプリット判定勝ちで王座防衛に成功したバッドは「攻めないといけなかったけど、拳を怪我してパンチを使うことができなかった」ことを勝利者インタビューで明かした。


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