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【GRANDSLAM06】ボントリン戦へ、田中路教─01─「ありのままで一生懸命生きる」

Nori【写真】国内のプロモーションで試合をするのは5年7カ月振り、日本での試合は3年1カ月振りとなる田中 (C)MMAPLANET

29日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるGRANDSLAM06のメインで、田中路教がホジェリオ・ボントリンと対戦する。

今年の2月にヒカルド・ラモスに敗れ、UFCをリリースされた田中にとって8カ月振りの実戦は、3年1カ月振りの日本での試合──国内プロモーションで戦うのは、実に5年7カ月振りとなる。

当初の予定ではハファエル・シウバと対戦予定だったが、負傷欠場でさらに危ない相手といっても過言でないボントリンと戦う田中に、国内で戦う意味、そして現状について尋ねた。


──日本、グランドスラムで試合をすることとなった心境を教えてください。

「久しぶりの日本での試合……今後、日本でどれだけ試合ができるのか分からないですし、これが最後の日本での試合かもしれないです。なので、周りの人に今回の試合を見に来てもらい、成長した自分の姿を見てもらいたいです。

ジムとしてグランドスラムは自分の育った場所なので、UFCへ向けて再出発を切るのに、この大会からスタートが切ることができて良かったです」

──RIZINバンタム級トーナメントに負けてないという言葉が、相原代表からありました。

「UFCに戻る。その道筋を考えた時、RIZINではないと思いました。RIZINに出たくないとか、好きではないということではないです。UFCへ戻るために戦う自分がいる場所ではないと感じました」

──堀口恭司選手、石渡伸太郎選手、大塚隆史選手に勝てばUFCへの近道ではないでしょうか。

「どうなんですかね? その辺りは。それがUFCへの近道だと思わないです。国内では他にも声をかけてもらったところもありますが、取り敢えずは保留にしておきたい。グランドスラム以外で、国内の最初の試合をやることは考えなかったです。

正直、この試合のあとはどうするのかは決まっていないです。それは今回の試合内容で決まって来ると思うので、先のことは考えていないです」

──こういうとアレですが、田中選手はご自身の直感を信じて今の苦境があるのかと思うのですが。

「ハハハハハ。いや……まぁ、確かにそうなんですけど。正解なのか、間違っているのか分からないですけど、ありのままで生きるのが大事なのかと思っています。自分の現状のなかで、ありのままで一生懸命生きるというのが、一番大切なんじゃないかと」

──現状のなかでベストですか……。以前はとにかく最高級の理想を追いかけて来たように感じていました。そして、色々な経験をしてきた。

「色々とあったので、自分も変わりました。前は理想を思い切り追いかけるということが、自然とできていたと思います。そして、自分で気付かない間に気持ちという部分でいえば、弱くなっていた。

厳しいことが積み重なって来て、『世の中ってそうだ。厳しかったんだ』ということを再確認できました。そして、僕のなかではマックス(ホロウェイ。UFC世界フェザー級王者)に会ったことが大きいですね。

マックスはとにかく考え抜いています。自分で考えて、あの強さを手にしてきた人間だと思います。コーチのいないようなジムでMMAを始めて、UFCのゲームを使ってコンビネーションとか考えていたって言うんです」

──それは凄い……。

「ですよね? 今、僕は日本で練習するしかない状態になってしまった。その状況で練習している時に……強くなるかどうかって自分次第だって思うようになりました。どうすれば強くなれるのか──それを練習のなかで考えるというのが、マックス流です。

環境が左右することは当然あります。環境には限界がある。でも、どこにいても強くなる。それは全て自分に掛かって来る。どれだけ自分に厳しくやっていけるのか。どれだけ考えることができるのかどうか。そこに限界はなく、凄く大事だと気付きました。

そのきっかけを与えてくれたのは、マックスとの会話だったんだと思います。ただ、ハワイで会った時は彼が何を言っているのか、分かっていなかったです。『凄いヤツだな』って思ったぐらいで。で、帰国することになって、どう強くなるのかを考えると、マックスが何を言いたいのか理解できるようになったんです」

<この項、続く>

■Grandslam06 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
柏崎剛(日本)
堀友彦(日本)

<ウェルター級/5分3R>
レッツ豪太(日本)
濱岸正幸(日本)

<ブラップリング・ライト級/3分2R>
所英男(日本)
伊藤盛一郎(日本)

<ライト級/5分3R>
加藤忠治(日本)
能登崇(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ジェット・イズミ(日本)
KAI(日本)

<フェザー級/5分2R>
滝田J太郎(日本)
SHIN(日本)

<ストロー級/5分2R>
小川竜輔(日本)
三谷敏生(日本)

<ウェルター級/5分2R>
悠輝平(日本)
伊藤夏海(日本)

■GRAND SUVIVOR

<73キロ契約/5分2R>
モリシマン(日本)
鈴木一史(日本)

<フェザー級/5分2R>
本田壮一(日本)
山内雄輔(日本)

<80キロ契約/5分2R>
関幸一(日本)
ハーレー・ビーハン(豪州)

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