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【Grachan29】新フェザー級王者・阪本洋平─02─「僕の夢は格闘技を辞めて普通に生きること」

Yohei Sakamoto【写真】普通ではない。ある意味、破滅的な格闘家人生を送っているといえる阪本。大澤戦の勝利で高谷戦を実現できるか(C)MMAPLANET

14日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されたGrachan29で大澤茂樹からKO勝ちを収め、Grachanフェザー級王座に輝いた阪本洋平インタビュー後編。

この日が全て、そんな刹那的な格闘家人生を歩んできた阪本にとって、高谷戦は夢、そして終着点。そのゴールに向かう阪本という選手の為人を──遅まきながら、高谷戦への想いとともに伝えたい。
<阪本洋平インタビューPart.01はコチラから>


──高谷選手との試合をそこまで熱望し、実現に向かったとしてなお、試合を組むプロモーションにはプロモーションの都合があり、阪本選手がどのようなファイターなのか1試合を挟みたいなど、それぞれの事情も出てくるかと思います。

「僕からすれば、大澤選手との試合でKO勝ちすることによって、そう言われないようにする。そのための大澤戦でした。それでも『〇〇選手に勝てば』という話があれば、自分の方で強いことを言える立場でないことも理解しています。

ただ、そうしないで良いように宇野選手をKOしている──大澤選手をKOしたというのは本当にあります。僕の夢は格闘技を辞めて普通に生きることなんです。だから試合数を積み重ねるのではなくて、最短距離を行くために大澤選手を倒したので。

大澤選手との試合はモチベーションが高かったですけど、終着地点ではなくて──ここをクリアできれば高谷選手と戦う可能性が広げるという気持ちだったんです。高谷選手と戦うことができれば、その先に海外に行って大きな舞台で外国人と戦いたいとか、そういうことは一切思ってもいないですし、高谷さんが終着地点なんです」

──あくまでも高谷戦のみを目指すと。

「ハイ。同時に終着地点が全てではなくて、その過程こそ全てだと思っています」

──自律神経失調症になるほど、自分を追い込んで……。

sparr with Kawajiri「僕は特殊だと思います。分かっていても、自分を止めることができないんです。限界だって分かっているのに、止められない。そこは修正しないといけないです。今回のようになるぐらいだったら、練習量を落とす方がよほどコンディションも良いので。

明日のことは考えない。今日どれだけできるか、どれだけ追い込められるか、どれだけ自分と向き合ったのか──というのが僕のスタイルなんですけど、少しは考えないといけないと思っています。それでコンディションを崩していたら、プロではないですし。

今回みたいな調整になって、色々な人に迷惑をかけてしまったので。そこは反省して、自分のできる範囲ということを考えていきたいです」

──そうは言っていても……という感じがしてしまうのですが(苦笑)。

「ハイ。そうは言っていても、突っ走ってしまうと思います。少しは考えないといけないんですけど、格闘技はとことんやり抜きたいので。今のスタイルを貫き通したいです」

──褒め言葉として、気が狂っていると思います。

「そうやって結果を残せたので、このタイミングで高谷さんと試合を組んでいただけるなら、ぜひお願いしたいです」

──今回のKO勝ちで、その権利を有したという気持ちですね。

「それは大会を組む主催者の方、高谷さんがどう思うかで僕がコメントすることではないですけど、僕の気持ちとしては憧れであり、尊敬している高谷さんと向かい合ってみたいです」

──次が高谷戦でないとすると阪本選手は、MMAを続けることができるのでしょうか。

「それはその時にならないと分からないですし、試合が終わったばかりで、そこまで頭が回っていないです。僕から指名する立場でないこともわきまえていますが、一度、交渉だけもしてもらえると有り難いです。僕の夢なので、実現を願っています」

──高谷選手と戦うための交渉というのは、誰にお願いしているのですか。

「業界のルールがあると思いますので、どなたでもどのような形でも……僕の夢を実現させてもらえるなら従います」

──大澤選手をあの距離で倒した。この強さを持つ、阪本選手の今後にMMAファンも注目してほしいです。

「夢の終着点として、この想いを少しでもくんでくれると有り難いです。宜しくお願いします」

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