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【WSOF-GC03】シュー・シュー中村優作、マニラのファンのハート掴んでムーアに勝ち切る

Yuchaku Nakamura【写真】クリーンテイクダウを許さなかった中村、持つうる武器を上手く回せてきたように感じられた勝利だった(C)WSOF-GC

7月30日にフィリピン、メトロマニラはケソンシティのスマート・アラネタ・スタジアムで開催されたWSOF-GC03。同大会でWSOF-GC世界フライ級王座決定トーナメント準決勝戦をティム・ムーアと戦った中村優作。この一戦を改めてここで振り返りたい。

<WSOF-GC フライ級T一回戦/5分3R>
中村優作(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ティム・ムーア(豪州)

右ストレートから右ボディを打ち込む中村、続いて左右のローを入れる。続いて右を当てた中村は、ムーアのテイクダウンに尻餅をつくがすぐに立ち上がり、逆にムーアの脇をすくって投げ捨てる。中村が打撃を見せる度に発する『シュー』という声に反応し、盛り上がりマニラのファン。

2分が経過した頃、中村が左から右をヒットさせるとムーアが身を固めて動きが止まる。追い打ちをかけた中村に対し、ムーアも下がらず構えを変えてローを返していく。中村は左から右をヒットし、ローでムーアの姿勢を崩す。さらに右のロングを打ち込むなど、攻勢のまま初回も終盤に。頭を下げて左を伸ばすムーアを待ち受けるように右を入れた中村が最初のラウンドを取り笑顔を浮かべた。

2R、観客を煽る余裕を見せる中村。右ローから左右のボディを入れると、引き続き軽快に打撃を入れムーアのシングルを切って間合いを取り直す。ムーアは左ローからダブルで中村を金網に押し込んで、尻餅をつかせる。慌てず右腕を差して立ち上がった中村だが、ムーアは続いてローシングルに。中村は背中に乗り、手首を掴んでスプロールすると、レフェリーがブレイクを命じた。

残り2分30秒、右ストレートを前に出た中村は、ムーアのダブルレッグを切って右ボディストレートを2発。と左フックを振るって前に出たムーアの頭が中村の顔に当たる。「頭だ」とアピールする中村だが、レフェリーは試合を流す。右目尻が弱冠腫れたようにも見える中村だったが、執拗なムーアのテイクダウン狙いにも背中をマットにつけることはなかった。


最終回、ストレート、アッパー、ローと上下に攻撃を散らす中村はサイドキックを蹴られても、慌てず右クロスを狙っていく。ムーアに自分の庭で戦わせない、常にスタンド戦を続ける中村。ムーアのラフな左フックをかわして右ボディを打ち込む。さらに右ストレートを入れるが、ムーアはそれでも怯まない。そして、組んでケージ際に戦いが移行すると、ムーアのヒザが中村の急所に当たってしまう。

インターバルが与えられ、笑顔を浮かべるような表情の中村に、またもマニラのファンが反応する。ミステリアス・スマイルと独特な打撃で、ファンの気持ちを掴んだ中村が再開後に左を打ち込む。パンチを受けると、ムキになって前に出てくるムーアがシングルレッグへ。ケージを背にした中村は、アンクルを取られスイッチで耐える。

尻落ち状態でケージ際に移動した中村は、ここで両ワキを差して立ち上がる。小外掛けはテイクダウンに至らなかったが、組みでも攻めの姿勢を見せた中村が残り50秒で離れる。ボディから右を見せた中村は、ムーアのテイクダウン狙いに小手を決めて投げを打ち、ヒア蹴りにつなげる。持ちうる武器を上手く回した中村は危なげなくタイムアップまで戦い、フルマークで判定勝ち。WSOF-GC世界フライ級王座に王手をかけ、決勝の相手となるローレンス・ギグリオとデカゴンのなかで向かい合った。

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