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【UFC FOX20】MMA転向後初、打撃で倒しに来るシェフチェンコに対しホルムの間合いとステップは?

Valentina Shevchenko【写真】生まれはキルギスタン、国籍はペルー。トレーニングはタイのタイガームエタイとテキサスのグレイシーバッハで行う一人グローバル・ファイターのシェフチェンコ (C)KEITH MILLS

23日(土・現地時間)、イリノイ州シカゴのユナイテッドセンターでUFC on FOX 20「Holm vs Shevchenko」が開催される。メインはイベント名にある通り女子バンタム級戦、ホーリー・ホルム×ヴァレンチーナ・シェフチェンコが組まれている。


昨年11月にロンダ・ラウジーを破り、UFC女子世界バンタム級王座を獲得も今年の3月にミーシャ・テイトに敗れ王座陥落。このローラーコースターのような日々が、彼女の知名度を一気に上げた。

MMAではUFC以外でもレガシーFCのベルトを巻いた経験のあるホルム、ご存じのようにボクシングではWBC女子世界ウェルター級王座やWBA女子世界ウェルター級など3階級で16冠というとんでもない戦績を残している。

ボクシングの33勝2敗3分という戦績とは比較にならない、2勝1敗というキックボクシングの経験、このキックをホルムは見事に使いこなしている。サイドキックをジャブ代わりにして距離を測り、右ストレートで相手の視界を防いで左ハイキックで倒す。ロンダはパンチの猛攻を受け、見えない角度からのハイキックで轟沈した。

対するシェフチェンコはそのキックで、今や世界最高峰の呼び声が高いクンルンファイトで60キロ級王座に輝き、IFMA世界アマムエタイでは9度の連勝、56勝2敗という、彼女もまたと~んでもないレコードを誇っている。UFCでは前戦で元世界王者アマンダ・ヌネスに判定で敗れた12勝2敗、もう一つの敗北はリズ・カモーシェに白星を献上したものだ。

ボクシング歴は2勝0敗とホルムとはボクシング・MMA・キックボクシングの3つの競技で表裏一体のような経験値を持つシェフチェンコは、MMAではその威力を発揮しているとはいいがたい。キックやムエタイは足がある分、ボクシングよりも距離が短いと感じられるが、あくまでも真正面を向いてやりあうという部分で大差ない。もちろん、拳だけでなく足も武器になるだから、ボクシングよりMMAで優位と捉える向きもある。

ただし、その蹴りもヒジもMMAのレンジでは、ムエタイやキックと同じように使うことはできないので、大切になってくるのはその武器をいかに使うことができるか、距離間と間合いということになる。この点において、ホルムはMMAを消化しテイクダウンを取られない位置で戦い、その武器を最大活用できる。

一方のシェフチェンコには、ホルムのようなサークリングやステップはない。ただし、これまでホルムがUFCで戦ってきた相手は、ホルムと如何に殴り合わないかを念頭に戦ってきた。よって前に出続けるロンダと戦うまで、彼女のファイトをファンは歓迎しなかったという事実がある。

もちろんシェフチェンコもMMAファイターで、タイガームエタイ所属ということもありテイクダウンや柔術もできる。ただし、ホルムと戦うには打撃戦を避ける理由はない。逆にホルムが正面に立って打撃勝負を要求することを願ってやまないだろう。逆にいえば、まだ面と向かった打撃戦という男汁ファイト的な打撃の域を出ていないシェフチェンコは、足を使われる方が戦い辛いかもしれない。

UFCでいやMMAで戦うようになって初めて打撃で倒しにくるファイターに対し、ホルムがどのようなスタンス、間合いで戦うのか。「ハッ、ハッ、ハッ」と声を挙げてフェイクを多用して、ステップを踏みまくる──のとは違うホルムの姿を見ることができるかもしれない。

■ UFC FOX20対戦カード

<女子バンタム級/5分3R>
ホーリー・ホルム(米国/2位)
ヴァレンチーナ・シェフチェンコ(ペルー/7位)

<ライト級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル/6位)
ギルバート・メレンデス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
フランシス・ガヌー(カメルーン)
ボヤン・ミハイロビッチ(セルビア)

<女子ストロー級/5分3R>
フェリース・ヘリッグ(米国)
ケイリン・カーラン(米国)

<バンタム級/5分3R>
エディ・ワインランド(米国/15位)
フランキー・サエンツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国/12位)
ゴドフレイド・ペペイ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
アレキサンダー・ヤコブレフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)
JC・コトレル(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
ジェイムス・ムンタスリ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヘクター・アビーナ(米国)
ジョージ・サリバン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジム・エイラーズ(米国)
ジェイソン・ナイト(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ルイス・エンリケ(ブラジル)
ドミトリー・スモリャコフ(ロシア)

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