【UFC197】組み勝ってダウンがなくても──スティールがロバーツに判定で敗れる……謎
<ウェルター級/5分3R>
ダニー・ロバーツ(英国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ドミニク・スティール(米国)
サウスポーのロバーツが左前蹴りを見せる。スティールは右ストレートを当てダウンを奪う。ロバーツの三角絞めをスラムしたスティールがトップをキープし、左エルボーを落としていく。ロバーツはクローズドからオープン、ヒップエスケープでスペースを作り立ち上がる。ロバーツはヒザをボディに入れて離れると、左ミドルを蹴り込む。さらに左ローを入れて、左ストレート。ロバーツのテイクダウン狙いを切って、ヒザ蹴りをボディに突き上げる。ロバーツも首相撲からヒザ蹴りを返すと、ダブルレッグへ移行し大きく抱え上げてスラム。左のパンチを入れたスティールは、ロバーツが立ち上がるのを待ってもう一度ダブルレッグを狙うも、ここは防がれ初回が終わった。
2R、開始直後に組んでいったスティールのシングルを切ったロバーツが左ミドル。続いてボディストレートを入れる。ロバーツは首相撲&ヒザ蹴り、離れたロバーツの左ストレートにテイクダウンを合わせていく。これを切ったロバーツは自らのローでバランスを崩したが、動きの落ちたロバーツは追いかけることができない。スティールの攻撃は組んでヒザという割合が大きくなり、ロバーツは左ミドルから左ストレートを打ち込む。下がったスティールは右を受けながら組み付くも、足が前に出ない。それでもヒザ蹴りを見せたスティールをケージに押し込んだロバーツがボディにフックを2発見舞う。
ヒザの応酬からロバーツが右エルボー、スティールはクリンチへ。体を入れ替えたロバーツが左右のフックを見せて離れる。ロバーツもパンチを振るうと体が揺れ、スタミナをロスしているようだ。ロバーツのテイクダウン狙いをスプロールしたロバーツがバランスを崩し亀に。スティールはバックに回り込むが、ロバーツも立ち上がり試合は最終回に。
最終回、ロバーツが左ストレートを当てたがスティールがダブルレッグで抱え上げテイクダウン。ロールし上を取ろうとしたロバーツの足を取り続けるロバーツがケージに押し込みながら立ち上がる。離れたロバーツが左ボディストレート、徹底して組みに行くロバーツは、自ら倒れ込みながらテイクダウンへ。ヒザをついて耐えるスティールがエルボーを入れて立ち上がろうとするが、ロバーツが足を引き寄せて許さない。
身動きが取れないロバーツだったが、レフェリーがブレイクを要求。残り90秒で試合はスタンドへ。左の蹴りを見せたロバーツは続いて右ハイ、スティールは左フックをヒット。グラリとしたロバーツがフックを打ち返すが、スティールはここで組んでいく。バックからヒザ蹴りを入れるスティールは打撃有りレスリングを制した形で試合が終わったが、何とジャッジは3者とも29-28でスティールの勝利を支持した……。