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【Interview】PXC副代表に聞く、マニラ大会と田中のタイトル戦

2013.03.10

EJ Calvo & Eli Monge

【写真】右が今回、話を聞いたPXC副代表&マッチメイカーのイーライ・モンジ。シャルート・ベヒーシモの黒帯柔術家でもある。左も同じく副代表のEJ・カルボ(C)MMAPLANET

8日(金・現地時間)にグアムで行われたPXC36、5月18日には次回大会がマニラで開催されることも決定している。

次回大会にはPXCフライ級王者アレ・カリ、同バンタム級王者クリサントス・ピットピットンゲ、マイク・ストライグルという3人のフィリピン人ファイターの出場が決定していると既に伝わってきた。ストライグルは、フェザー級王者ジョー・タイマングロにチャレンジする流れだったが、タイマングロのBellator MMA出場が決まりタイトルは返上される方向だ。

そのストライグルの対戦相手に日本人ファイターがリストアップされているという話もある。また、バンタム級王座挑戦を大々的にアピールした田中路教の動向など、大会終了直後にPXC副代表のイーライ・モンジに尋ねた。

――PXC36が終了し、大会全般に関してどのような感想を持ちましたか。

「良い大会だったよ。初めての女子MMA戦も凄くエキサイティングだったし。この仕事を始めて、常にグアムの大会はエキサイティングなんだけど、僕にとっては日本のファイターの活躍に心が躍ってしょうがないんだ。私はいつも日本の格闘技文化が好きだった。PXCは日本のスタイルのMMAを踏襲したくてスタートを切ったんだ。

特に今年に入ってから、バンタム級とフェザー級の陣容が揃ってきて、これからの展開にも凄く期待が持てる」

―田中路教選手が試合後にバンタム級王者クリスサントス・ピットピットンゲへの挑戦をアピールしました。

「フィリピンのファンだけでなく、グアムのファンも彼の試合を見たがっている。彼の試合を見ると、ファンはすぐにミチノリに夢中になる。試合内容だけでなく、カリスマ性があり、その姿勢もファンに伝わる。何よりも才能溢れるファイターだ。誰もが彼に注目するよ。

ミチノリがタイトル挑戦を願っていることは理解している。そして、僕にとっても彼がトップの一人であることは疑いはない。そして、今日はコーシ・マツモトも素晴らしい強さを発揮した。彼はタフだ。話題がミチノリに集中しがちだけど、彼の試合を見逃すことはできない。まだ、ファンの認知度は高くないかもしれないけど、本当に強いファイターだよ。ライト級にはチュージ・カトーもライト級の序列を崩すことができるはずだ」

――田中選手ですが、あのアピール通り次回大会で挑戦が可能になりますか。

「う~ん、そうなってもおかしくないし、もう1試合挟むこともある。トビー・マイセック(※この日はフェザー級で出場。PXCは2階級で戦う選手が少なくない)なんかもいるし、これから話し合いが必要になる。ただし、ミチノリがタイトル戦線にあることは疑いようがない。マネージャーとの話し合いが必要だけど、タイトルに挑戦する資格は十分にある」

――仮に田中選手にタイトル挑戦が回ってこない場合、誰がピットピットンゲに挑戦できる実績を持っているのでしょうか。

「きっとミチノリになる。だから、他っていうことはないんだ。彼らともそうだし、チャンピオンサイドとも話をしないといけない。なんせ、今日の試合結果が判明するまで、しっかりと話を進めることはできなかったからね。

ピットピットンゲはフィリピンで警察官になり、研修が必要だったから試合に出られなかった。彼がまだ防衛戦に臨むことができるコンディションになるなら、また色んな方面で話を進める必要がある。ピットピットンゲが5月に試合に出られないなら、ミチノリはトビー・マイセックと戦うことになるだろう」

――いずれにせよ、5月18日のマニラ大会の全容が明らかになることを楽しみにしています。

「ミチノリの試合が終わったし、ケガもなかった。彼は次のイベントの最後のピースだった。きっと2、3日、ここから一気にカード編成は決定していくよ」

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