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【NDC】卜部功也<02>「格闘技の中心が日本なんだということを取り戻したい」

Koya Urabe【写真】いよいよ異国での戦い挑む卜部。日本と同じパフォーマンスを見せられるかどうか。まずはそこに掛かっている(C)TAKUMI NAKAMURA

22日(土・現地時間)、フランス・マルセイユで開催される「LA NUIT DES CHAMPIONS 2014」(NDC)でカリム・ベノーイと対戦するISKA世界ライト級王者・卜部功也インタビュー後編。

今年5月にはフランスでイェトキン・オズクルを相手にISKAの世界タイトルを防衛している卜部。渡仏前に来年1月に行われる「K-1 WORLD GP 2015 ~-60kg初代王座決定トーナメント~」への出場も発表される中、海外で結果を出すことへのこだわりを語ってくれた。
<卜部功也インタビューPart.01はコチラから>

――ベノーイは60kg級の世界トップ選手で、この階級で戦っている以上、必ず名前が挙がる選手です。そういう相手と、相手の地元に乗り込んで戦うことをどう感じていますか。

「僕も日本で外国人選手と戦ってきましたが、日本に来て試合をする選手は必ずしも万全ではないと思うんですね。だからこそ相手のホーム、僕にとってのアウェーで試合をして勝つことに意味を感じています」

――対戦相手としてベノーイにはどんな印象を持っていますか。

「基本的には巧い選手ですよね。でもたまに荒さを見せる部分もある。しっかり丁寧に戦いつつ、打ち合うときは打ち合ってガツンと行くイメージですね。しかもベノーイはスイッチするし、決して簡単な相手ではないと思います。でも僕はサウスポー×サウスポーが苦手じゃないんで、日本でやっているパフォーマンスを出せれば、勝てる相手だと思っています」

――今回は3分5Rで、しかもアウェーです。どちらに転ぶか分からないラウンドはベノーイにポイントが入る。そういうことも十分に考えられると思います。

「もちろん僕もそのつもりでいます。判定で勝てるとは思ってないですし、ベストは倒して勝つこと。仮にそうならなくてもしっかりダウンを取ったり、全ラウンドで一方的な展開にしなければいけないと思います。僕はスタイル的に1ポイントでも取られたくないので、イメージとしてはKOもしくフルマークの判定で勝ちます」

――卜部選手は外国人選手と戦うことが増えていますが、最近では圧力負けすることなくプレッシャーをかけ続けて押し切ることが出来るようになりました。そこは自分でも意識しているところですか。

「今までは技術にフィジカルが追いついていなくて、どうしてもプレッシャーがある相手には引いて技術で誤魔化してしまうところがあったんですね。でも最近はフィジカルが強くなってきて、技術にフィジカルが伴ってきて、いいバランスに仕上がってきました。心技体という言葉があるように、技だけでは世界のトップには勝てないと感じています」

――外国人選手と日本人選手、実際に拳を交えてみて、どこに違いを感じますか。

「やはり頑丈さは違いますね。日本人相手なら効いたと思う攻撃でも外国人は効かない。蹴った時の蹴り応えと言うんですかね、それは明らかに違います」

――卜部選手は海外で試合をすることや海外で勝つことにこだわりはありますか。

「日本だけでなく海外でも認められたいという気持ちはありますね。あとはどこで戦っても勝てる選手になりたい。やっぱり本当に強い選手はどんな状況でも勝つと思うし、僕が目指しているのはそこです」

――日本のキックボクサーで定期的に海外からオファーが来る選手は少ない状況ですが、卜部選手は海外での試合は今後も継続していくつもりですか。

「はい。僕自身、こういう試合は大事にしたいです。海外からのオファーがあって、スケジュール的に問題なければ、どんどんやっていきたいです。強豪選手を日本に呼んで戦うことはもちろん、僕が相手の地元に乗り込んで戦うというシチュエーションも燃えます」

――例えば海外で活躍する日本のMMAファイターを見て刺激を受ける部分はありますか。

「僕の場合はそれがあるかもしれないですね。海外で活躍する選手には競技問わず魅力を感じます。日本からわざわざ僕を呼んでくれるというのは、僕のことをそれだけ評価してくれているからだと思うし、逆に変な試合をしていては呼ばれなくなる。だからこそ海外では結果とインパクトを残したいです」

――おそらく今の卜部選手は卜部選手にしか出来ないキャリアを積んでいますよね。

「日本でも外国人選手と戦って、海外遠征も経験して、どの相手もタイトルを持っている選手だったので、すごく楽しく試合が出来ました。試合が続いても気持ちは切れてないですし、万全ではない状態でも戦わなければいけない試合もありましたが、逆にそこは自分が使える技で相手をどう崩すかを意識してやっていました。それで技術の幅や技のバリエーションも増えたので、試合をしながら強くなれていると思います」

――今回の取材でMMA以外にも海外で活躍している選手がいること、そしてMMAを好きなキックボクサーがいることを知ってもらえたと思います。最後にMMA PLANETの読者の方たちにメッセージをもらえますか。

「MMAにはUFCという絶対的なプロモーションがあって、そこに選手が集まっていると思います。今のキックにはUFCのようなプロモーションはないかもしれませんが、世界には強い選手たちがゴロゴロいるので、海外の強豪たちに挑んで勝っていきたいです。そうやって結果を出すことで、格闘技の中心が日本なんだということを取り戻したいです。MMAファンのみなさんにもぜひ僕の試合に注目していただけたらと思います」

■「LA NUIT DES CHAMPIONS 2014」対戦カード

<スーパーファイト/K-1ルール/62キロ/3分5R>
カリム・ベノーイ(フランス)
卜部功也(日本)

<スーパーファイト/K-1ルール/63キロ/3分5R>
トーマス・アダマンドポウロス(フランス)
ハビエル・エルナンデス(スペイン)

<70キロトーナメント出場選手/K-1ルール/3分3R>
ブルース・コドロン(フランス)
アブデラ・エズビリ(モロッコ)
アブデラ・マーベル(フランス)
シッティチャイ・シッソーンピーノン(タイ)

<70キロトーナメントリザーブファイト/K-1ルール/3分3R>
ジュリアン・ソウブ(フランス)
ミカエル・ピグノロ(フランス)

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