この星の格闘技を追いかける

【Interview】38歳の戴冠。韓国でドタバタKAMA王座獲得、赤崎勝久

2012.10.01

Akazaki

【写真】緑眩い屋外リング、残暑の色が濃く残るソウルでの消耗戦を制した赤崎勝久(C)Gladiator

9月15日(土・現地時間)、韓国ではミノワマンや久米鷹介らが出場したROAD FCがウォンジュで開催されたが、同日にソウルのグドン区チャンドンヨク文化マダントゥクソルリンでRYEONGプロモーションとKOREA ALL MMA Association(KAMA)共催でGladiatorが行われ、日本からも赤崎勝久、大宮ハント、大野雄一郎、清、石井孝道の5名が出場した。

それぞれがKAMAやグラジエイターのタイトルに挑み、赤崎と大宮がチャンピオンベルトを腰に巻いた。キム・ヨンジュンに腕十字で一本勝ちし、KAMAフェザー級王座を獲得した赤崎。試合直前で契約体重が変更となり、大会前日に屋外での試合ということを知らされるなど、波乱だらけの韓国遠征における王座戴冠劇を振りかえってもらった。

――RFCと同日に韓国のイベントに出場してタイトルを獲得したという赤崎選手ですが、試合とタイトルの詳細を教えていただけますか?

「もともと僕が福岡で出場しているグラジエイター経由で試合のオファーがあって、KAMAという団体のタイトルマッチでした」

――ご自身のブログで「驚きの連続」、「予想外の連続」と今回の韓国遠征を振り返っていましたが、まずタイトルマッチだったにも関わらず、契約体重が大幅に変わったと聞きました。

「もともと62キロのタイトルマッチということだったのですが、現地に入ってから66キロに契約体重が変わって。主催者にも問いただしたのですが……、とにかく66キロでやることになりました(苦笑)」

――しかも赤崎選手のブログに掲載された写真を見ると、昼間に屋外で試合が行われたんですよね?

「それが分かったのも、試合前日で(苦笑)。主催者のお父さんが議員さんで、大会そのものを市が認定する催し物のようなイベントだったんです。それで観客もチケットを買ってみるのでなく、無料のイベントで屋外にリングを組んでやるという試合でした。しかも、なぜかリングマットとコーナーポストが戦極で使われていたもので、あれにもびっくりしましたね」

――対戦相手のキム・ヨンジュンの情報はどのくらいあったんですか?

「事前に分かっていた情報は、柔道家ということだけでした」

――では、試合展開を振り返っていただけますか?

「1、2Rは打撃が五分五分で、やや自分の方が組み負けていたかなという展開でした。このままいくと負けるかなと思っていたんですが、屋外の暑さで相手がバテ始めたんですよ」

――試合に影響するくらいの暑さだったんですか?!

「はい。僕もかなりバテましたけど(笑)、相手の方が消耗していて、3Rに前蹴りがいいタイミングで数発入ったんです。そうしたらガクっと相手の動きが落ちて、最後はテイクダウンからマウント、そして腕十字という流れで一本勝ちできました」

KAMA Featherweigh Champ【写真】最近の海外遠征では珍しい珍道中となったKAMA出場。ともあれ38歳のMMAファイターが、海外で初戴冠となった(C)Gladiator

――では、これからはKAMAフェザー級王者として、防衛戦をしていくことになるかもしれないですね。

「どうなんですかね……。特に話はなかったので全く分からないです(笑)」

――最初から最後までバタバタの韓国遠征という風ですが、いずれにせよKAMAフェザー級王座を獲得したわけで、国内では現在、赤崎選手はご自身のジム『赤崎道場A-SPIRIT』を開き、福岡を中心に活動しているんですよね。

「はい。2008年から福岡にジムを出して、修斗ではK’zFACTORY主催の興行に呼んでもらっていました。その後、福岡でグラジエイターが定期開催されるようになって、今はグラジエイターで試合をさせてもらっています」

――真武館空手から、1996年にプロデビューで、勝てない時期が長く続きました。それでもグラジエイターに主戦場を移してからは3勝1敗、しかも韓国での試合も合わせると3連続一本勝ち中です。好調の要因をどのように考えていますか?

「対戦相手には悪いですけど、決して実力がある相手だったとは言えなかったので……、でも連勝は偶然です」

――38歳という年齢で今でもプロ格闘家としていて、何が赤崎選手のモチベーションになっているのでしょうか?

「まだ道場に選手が少ないので、道場主として自分が試合をしなければいけないし、僕自身、ようやく“勝ち勘”や“勝ち癖”がついてきました。試合をしていても、面白いと感じるようになりました」

――グラジエイターで、コンスタントで試合を続けて勝ち星を重ねたことが相乗効果を生んでいるのですね。

「そうかもしれないです。多くはないですけど、まだ自分に伸びしろが残っていると感じることが出来ています」

――デビューから16年でベルトを手にして、今後はどういったことを目標にして試合を続けていこうと思っていますか?

「本当は年内で選手生活には区切りをつけようと思っていたんですけど……、グラジエイターで行われている西日本トーナメントの決勝戦が年末に予定されているので、トーナメントで優勝できれば、その先のことも考えようと思います」

Omiya Hunt【写真】大宮ハントも王座獲得。コーナーにはドン・キホーテという文字が……(C)Gladiator

■主な試合結果

<KAMAフライ級王座決定戦/3分3R>
ジャン・ヨンホ(韓国)
Def.
石井孝道(日本)

<KAMAフェザー級王座決定戦/3分3R>
赤崎勝久(日本)
Def.3R by 腕十字
キム・ヨンジュン(韓国)

<グラジエイター・ウェルター級選手権試合/3分3R>
キム・テリョン(韓国)
Def.1R by TKO
大野雄一郎(日本)

<KAMAライト級王座決定戦/3分3R>
大宮ハント(日本)
Def.
ユク・ジンス(韓国)

<KAMAミドル級王座決定戦/3分3R>
クァク・ユンソプ(韓国)
Def.2R by 三角絞め
清(日本)

PR
PR

関連記事

Movie