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【Interview】Gloryベルギー大会にTRIBE TOKYO MMAの白井出陣

2012.10.01

Yuya Shirai

【写真】OFCでは攻防の繋ぎに課題が残ったという白井祐矢。隣国オランダでは3年前に勝利しているが、このところ英国、ブラジル、シンガポールと苦戦を強いられている (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)にベルギーのブリュッセル、フォースト・ナショナルアリーナで行われる「GLORY02」で、白井祐矢がMMAマッチでトミー・デュプレと対戦する。

国内ウェルター級では無類の強さを発揮する白井だが、海外遠征では3連敗と結果が出ていない。対戦相手のデュプレはダヴィッド・ビエルクヘイデンやホアン“ジュカオン”カルネイロといった元UFCファイターに一本勝ちしている強豪だ。白井にとっては世界で勝つ日本人としての真価が問われる一戦となる。
Text by Takumi Nakamura

――今回はGLORYベルギー大会に出場することになりましたが、最初にオファーがあったのはいつ頃だったのですか?

「1カ月前にはオファーがありました。発表がギリギリになったみたいですけど、普段の試合くらいは準備期間がありました。調整も順調で、あとは体重を落とすだけですね」

――3月のOFC、ファブリシオ“ピットブル”モンテイロ戦から、約6カ月ほど試合間隔が空きましたが、その間に試合のオファーはなかったのですか?

「何度かオファーはあったんですけど、いつもの感じで流れてしまいました(苦笑)」

――モンテイロ戦はちょうどジム=TRIBE TOKYO MMAのオープンと重なっていたんですよね?

「はい。ちょうどジムを作っている最中に試合でした。今回は自分にとってTRIBE TOKYO MMA(トライブ・トーキョーMMA=TTM)で練習するようになって最初の試合で、この半年間は充実した練習が出来ています」

――これまでは所属ジムがない状況で試合をしてきたわけですが、やはり拠点となるジムが出来て環境は変わりましたか?

「今までは前日の夜や当日の朝に電話して『練習やっていますか?』なんて確認を取ってから、練習場所を決めていたのですが、今はジムがあって、そこに行けば練習が出来るという環境になって、劇的に変わったと思います」

――では練習もTTMでほとんど済ませている形ですね。

「TTM以外だとRIKIXで打撃の練習をやらせてもらっていて、打撃のスパーリングを何度か出稽古で、というくらいですね。MMAの練習としてはTTMがメインです」

――長南選手がトレーナーとして指導するTTMでのプロ練ではどこに成果を感じていますか?

「僕は長南さんを信用しているので、長南さんに言われたことをやる。そういう練習をしています。今までは自分でも対戦相手の対策を考えたりもしていたのですが、今回は少し長南さんと相談するくらいで、あとはすべて長南さんに任せています。少しスケジュールがずれるのですが、長南さんもベルギーまで来てくれるので心強いです」

――長南選手と話をする機会があったのですが『白井の調子がすごくいい』と仕上がりを絶賛していました。

「ありがとうございます(笑)。自分自身でも、今までの試合で最高に仕上がっていると思います」

――対戦相手のトミー・デュプレにはどんな印象を持っていますか?

Tommy Depret【写真】対戦相手のトミー・デュプレはベルギー出身の33歳。ギロチンなど絞めを得意としているファイターだ(C)GLORY

「ダヴィッド・ビエルクヘイデンとホアン“ジュカオン”カルネイロに一本勝ちしているので強豪だと思っています。映像を見てもパンチ、蹴り、寝技と何でもそつなくこなすレベルの高いスタイルですよね。特に何かを警戒するのではなく、際の攻防でしっかり自分が主導権を握りたいと思います」

――前回のモンテイロ戦はモンテイロの圧力に押されて後手に回らされていた印象がありました。

「前回の試合では、パンチはパンチ、テイクダウンのディフェンスはディフェンスというように、一つのことに集中し過ぎたことが反省点だと思うんですね。だからその攻防だけじゃなくて、自分で試合の流れを作って、その上で自分が勝てればいいかなと思います」

――白井選手は日本人相手には約4年間無敗で、今年は2試合とも海外の試合となりました。外国人選手との対戦を考えた場合、海外での試合を増やしたいという気持ちはありますか?

「試合のチャンスがあればどんどんやりたいんですけど、国内ではそういう機会も減っているので、どうしても海外の試合に目が向きます。自分自身、海外で試合をしたいという気持ちもありますし」

――そのためにも海外で3連敗中の白井選手としては、まずは次の試合をきっちりと勝っておきたいところですね。

「はい。最近は日本で連勝して海外で負ける、日本で連勝して海外で負ける。それを繰り返していたので、今回の試合で勝って海外でも結果を残していけるような流れを作りたいですね。ジムも新しくなって練習仲間たちもみんな結果を出しているので、自分もそれに続きたいと思います」

■Glory02 対戦カード

<ヘビー級/3分3R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/3分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
ムラット・ボウジディ(オランダ)

<78キロ級/3分3R>
ムラット・ディレッキー(ベルギー)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<ヘビー級/3分3R>
ファビアーノ・サイクロン(ブラジル)
フィリップ・フェルリンデン(ベルギー)

<79キロ級/3分3R>
マーセル・グローエンハート(オランダ)
マーク・デボンテ(ベルギー)

<ヘビー級/3分3R>
トニー・グレゴワー(フランス)
イゴール・ユルコビッチ(クロアチア)

<ヘビー級/3分3R>
コウイチ・ペタス(日本)
マーク・ミラー(米国)

<ヘビー級/3分3R>
シハッド・カペネック(トルコ)
ジョナサン・ジニス(ブラジル)

<ヘビー級/3分3R>
ジャファー・ウィルニス(オランダ)
ジャマル・ベンサディック(ベルギー)

<71キロ級/3分3R>
マラット・グリゴリアン(ベルギー)
アレックス・フォゲル(ドイツ)

<97キロ級/3分3R>
アリ・セニック(ベルギー)
ダンヨ・イルンガ(ドイツ)

<70キロ級/3分3R>
アンディ・リスティ(スリナム)
ノーディン・ベンモー

<MMA76キロ級/5分3R>
白井祐矢(日本)
トミー・デュプレ(ベルギー)

<MMA97キロ級/5分3R>
水野竜也(日本)
ジェイソン・ジョーンズ(オランダ)

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