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【出稽古紀行US】08:水垣偉弥@マーク・ヘンリー地下ジム

Henry, Edger and JMT
【写真】左から久米鷹介、北岡悟、マーク・ヘンリー、日沖発、フランキー・エドガー、水垣偉弥、漆谷康宏、伊藤健一 。こうやって見ると、エドガーの小ささが改めて分かる(C) MMAPLANET

ジュリア・マウント・チーム(JMT)一行は24日(火・現地時間)に、フランキー・エドガーのボクシング・トレイナー=マーク・ヘンリー宅があるニュージャージー州クラークスバーグを訪れた。丘陵地域の頂上付近に立ち並ぶ豪邸街、日本では考えられない大きな洋館の地下には、各種ウェイトトレーニング機器が揃ったジムと、ボクシングの練習スペースが存在した。

午後4時、エドガーのパーソナル・トレーニングが始まったが、いつの間にかその様子を見学していたJMT勢へ、ヘンリーの指導も熱が入り始める。エドガーも彼らのために、数多くのフェイント、ステップ、そしてテイクダウンのシステムをアドバイスしてくれるなど、その確かな技術、懐の深さに一同は感激しながら2時間近くのトレーニングを行うこととなった。

米国出稽古紀行第8弾は、マーク・ヘンリーのパーソナル・トレーニングを受けた水垣偉弥に、その至福の時の感想を尋ねた。

――出稽古メンバーの誰もがトレーニングを欲していたマーク・ヘンリーのボクシング指導でしたが、水垣選手は、なぜ彼の指導を受けたいと思っていたのですか。

「ここ2年ほどエドガーの試合が大好きで、かなり参考にさせてもらっていたんです。そのエドガーのコーチの指導には本当に興味があって、こういう機会を得ることができて本当に嬉しかったです。

実はUFC当日にアトランタに来ていたヘンリーさんが、ほんの少しの空き時間の間に、UFC出場選手のトレーニングスペースで、わざわざ僕らの動きをチェックするために指導をしてくれて……。あの熱心さに驚きました。しかも、もうみんなの試合映像まで事前に見ていてくれたんです。自分のチームの人間でもない僕らに対し、遠征先で時間を作ってくれて、本当に感激しました」


――自宅の道場で、ついに練習をさせてもらいました。

「凄くキレイな家というか、大きさに驚きました。家の地下にジムがあることを僕は知らなかったので、それもビックリです。ボクシングのスペース、ウェイト機器のトレーニング場、もうあり得ないです。ファイターでなく、トレーナーの家ですからね。

まず、ヘンリーさんの家も日本では考えられない環境ですし、他のジムのMMAのトレーニングにしても、その人数の多さとか、もう追いつけないところまで米国は行っているなって思いましたね」

――それでも追い付くために、こうやってニュージャージーまで足を伸ばし、ヘンリーのトレーニングを経験したわけですが。

「僕は打撃で勝負するファイターだったので、レスラー相手に戦うときの攻撃位置、高さなど本当に参考になりました。重心を低くするという意識はあったのですが、相手が低くなったときに自分も合わせる、顔でなく胸の辺りを打つことで相手は前に出られなくなるとか、ステップが止ったところをレスラーはテイクダウンを狙ってくるという指導を受けて、本当にエドガーが試合でやっていることと同じだと思いました。

そのエドガーが自分の練習時間だったのに、僕らのために手本を見せてくれたり、テイクダウンの指導をしてくれたり、申し訳ないという気持ちもあったのですが、チョー嬉しかったです(笑)。まさか、エドガーが指導してくれるなんて……。最後に見たミットも拍手をしたくなる見事さでした。

Muzugaki【写真】ヘンリー氏の自宅地下トレーニング場。奥にウェイトが並び、手前でロープ・スリッピングやパッディングが行われる。水垣はステップ、重心移動について指導を受けた(C) MMAPLANET

試合だけでなく、ミット打ちからあの動きがあって――という流れが見られて、良かったです。あのスピードは、向かい合うともっと速いと感じるんでしょうね。それと、あんなにパワーのあるパンチを持っているというのは意外でした。まぁ、メイナードを倒しているから当然なんですけど、実際に見て、あれほど威力のあるパンチを持っているんだと改めて知ることができました」

――急遽、明日も練習をしてくれるということになったのですが、どんな指導を受けたいですか。

「ステップの練習はかなりさせてもらったので、そこからテイクダウンへの繋ぎも詳しく尋ねたいと思います。僕がテイクダウンへ行くなんて、警戒されていないので、倒せるようになれば――、最初の数試合は上手く試合が組み立てられるんじゃないかと思っています」

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