【TUF15】ライブ中継TUF、元シュートボクセ指導者に注目
3日(金・現地時間)に、いよいよニューフォーマットとなるThe Ultimate Fighter=TUFがスタートする。TUFといえば、2005年にスタートを切り、UFC人気爆発の起爆剤となったリアリティTVショーで、シーズン1からはフォレスト・グリフィン、ステファン・ボナー、ディエゴ・サンチェス、ジョシュ・コスチェック、ケニー・フロリアン、クリス・レーベンなど、今も一線級の人気を誇るファイターを生み出している。
シーズン1から7年を経て、シーズン14まで中継したSpikeから、FOX系FXで放送されることになった今シーズンのTUFシーズン15は、TUF LIVEという名称でも呼ばれ、新しいプラットフォームが用意されている。
これまで通り、二つのチームに分かれてUFCスター選手がコーチに就くという背景に変化はないが、今シーズンからは生き残りを賭けた試合をライブ中継することになっている。よって、前シーズンまでは、6週間のハウスとUFCジムでの試合を撮り溜めし、撮影終了後は1カ月ほど置いてから12週間でシーズンフィナーレを迎える放送プログラムが組まれていた。
対して、今シーズンからは試合前1週間の様子をまとめ、ファイト自体をライブで行うため、これまでの倍となる13週間の収録期間を要することになった。6月1日には、ラスベガスのザ・パールでコーチ対決ドミニク・クルーズ×ユライア・フェイバーのUFC世界バンタム級選手権試合が組まれるフィナーレ大会は3時間のライブ中継が決定している。
そのフィナーレに残るための戦いの火蓋が、今週末に2時間半のライブ中継で切って落とされるわけだが、ハウス入りを賭けた16試合、全32選手から気になるファイターを取り上げてみたい。まずは、あのシュートボクセ・アカデミーの柔術コーチだったクリスチアーノ・マルセーロだ。
【写真】MMAキャリアは15戦12勝3敗、9つの一本勝ちを誇る。ガードファイターだけに5分×2Rのイリミネーション・ラウンドでも、汗で滑り出す前に極めたいところだ(C) MARCELO ALONSO
今年で33歳になるクリスチアーノは、ヒクソン・グレイシーのLAでの家で生活していたこともあり、長男・故ホクソンとは親友だった。同じウマイタ系の黒帯柔術家で、現在はブラックハウスのマネージャーとして知られるジョルジ・ギマリャエスの誘いで、シュートボクセで打撃の稽古を積み、同時に柔術のコーチとして、数多くのファイターを指導してきた。
日本でもPRIDEで石田光洋と対戦経験があるクリスチアーノは現在、自らのアカデミー=CMシステムに所属している。キャリア最後の賭けといってもいい、UFCへの挑戦。まずはホーム入りを賭けての大一番が控えている。
この他、昨年9月に元WEC世界ライト級王者ジェイミー・バーナーを破っているダコタ・コクラン、エディ・ブラボー率いる10thプラネット柔術で純粋培養されたラバーガード新世代の一人、3戦3勝ながら全て三角絞めで勝利しているジャレッド・カールステンも生き残れるか注目したい。
■ここで紹介した以外のTUF15、イリミネーション・ラウンド出場選手
アクバル・アレロア(メキシコ)19勝6敗
アリ・マクレーン(北アイルランド)9勝5敗
アル・イアキンタ(米国)5勝1敗1分
アンディ・オグル(英国)8勝1敗
ヴィンチ・ピチェル(米国)6勝0敗
エリン・ビーチ(米国)3勝1敗
オースティン・リオンズ(米国)9勝1敗
クリス・サンダース(米国)9勝2敗
クリス・ティックル(米国)7勝4敗
コディ・プフィスター(米国)6勝3敗
サム・シチリア(米国)10勝0敗
ジェイムス・ヴィック(米国)4勝0敗
ジェイムス・クラウス(米国)15勝4敗
ジェフ・スミス(米国)9勝1敗
ジェレミー・ラーセン(米国)8勝2敗
ジャスティン・ローレンス(米国)3勝0敗
ジョーイ・プロクトー(米国)7勝1敗
ジョーダン・リナルディ(米国)5勝0敗
ジョナヴァン・ヴィスタンテ(米国)3勝1敗
ジョン・コファー(米国)7勝1敗
ジョン・タック(米国)6勝0敗
ダーロン・クルイックシャンク(米国)10勝2敗
チェイス・ハケット(米国)4勝1敗
ドリュー・ドバー(米国)8勝3敗
ブレンダン・ウェーファー(米国)6勝3敗
マーク・グローバー(英国)6勝1敗1NC
マイク・リオ(米国)8勝1敗
マイケル・ヒーザ(米国)7勝0敗
マイルス・ジュリー(米国)9勝0敗