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【UFC139】ダンヘン勝利も終盤圧倒したショーグンは唖然

2011.11.20

<ライトヘビー級/5分5R>
ダン・ヘンダーソン(米国)
Def.判定3-0:48-47、48-47、48-47
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)

ジリジリと距離を詰めるショーグンが、右ローを蹴り込む。ダン・ヘンの左ローに左を合わせたショーグンだが、アッパーを受けると動きが止まり、正面からテイクダウンを仕掛ける。ダン・ヘンはがぶって、十分な態勢になってから、ヒザを突き上げ、体を起こしたショーグンにフックの連打を入れる。

距離をとったダン・ヘンにショーグンが詰め寄ると、再び右をフックをヒット。弱々しく組みついたショーグンをマットに投げ捨て、悠々と距離を取ってスタンドで待つ。ショーグンは打撃でなく、すぐに組みつき、離れ際に右フックを放った。

ダン・ヘンが右から距離を詰め、右を伸ばすと、右から左と攻撃を続けるダン・ヘンだが、ショーグンの右フックで前方に崩れ落ちる。ここはシングルレッグで耐えきり、右フックを一発入れて距離を取ったダン・ヘンだが、ここは自ら距離を取る。

ショーグンは右アッパーからハイキックを見せ、残り30秒で組みついていく。ヒザを突き上げるダン・ヘンを、ショーグンがケージに詰め込んだまま、ローラーコースターのような起伏のある1Rが終わった。


2R、右フックを放つショーグンに対し、ダン・ヘンも左を伸ばし、組みついてくがケージにドライブしたのはショーグンのほう。ダン・ヘンのヒザが急所に入るが、見逃すレフェリー。ショーグンはエルボーを放ちながら距離を取る。すると、ダン・ヘンは右ストレートから、同じようにアッパーを打ちこむ。

ショーグンもアッパーを打ち返し、両者の距離が狭まると、フックの連打でダン・ヘンをケージに押し込んだ。態勢を入れ替えたダン・ヘンは、ボディから顔面にフックを打ち込み、休むように組み合いへ。

両目尻をカットし、左目を大きく腫らしたショーグンもここで呼吸を整える。休む両者も、2Rは残り40秒となりレフェリーがブレイクを命じる。再開後、ショーグンの右ストレート、ダン・ヘンの左がヒットする。距離を取ってサークルリング見せたショーグン、ここでラウンドが終了した。

3R、両者の左が交錯し、距離を取るも、今度はアッパーが交錯する。ショーグンは右ハイを入れ、ダン・ヘンのアッパーに右フック、ヒザを蹴り込む。すると、ダン・ヘンが組みつき、両者足をもつらせて崩れるが、すぐに立ち上がって試合は打撃戦へ。

右アッパーをヒットさせたショーグンだが、ダン・ヘンの右でマットに崩れ落ちる。足を払って豪快なパウンドを落としたダン・ヘンが連打を入れるが、レフェリーは試合を止めない。ここで、潜りの態勢のまま止まっていたショーグンがヒールフックを仕掛ける。

時間を掛けて、背中を向けて足を引抜いたダン・ヘン。ショーグンは起き上がって、ケージにダン・ヘンを詰めるが、左目尻から大量の鮮血が滴り落ちる。残り1分、シングルを仕掛けたショーグンの傷口にエルボーを連打するダン・ヘンだが、ショーグンもテイクダウンを奪うと勢いのあるパウンドを打ち込んでいく。

立ち上がったダン・ヘン。残り20秒を切り、離れたショーグンが、力を振り絞りパンチを振るう。最後の5秒はオクタゴン中央で睨み合ったまま、ラウンドのタイムアップを迎えた。

ノンタイトルだが、メインということで5R制となっているこの試合、4Rを迎えると組みついてきたショーグンから、ダン・ヘンがクロスフィック、前転してバックを取る。胸を合わせ足を戻してからスイープを仕掛けるショーグンに対し、立ちあがったダン・ヘンが起き上がったショーグンをテイクダウンする。

首に巻かれた腕を振りほどき、フルガードに戻したショーグンの足を払い、体重を掛けたパウンドを3発落としたダン・ヘン。ショーグンは背中を見せながら立ち上がる。両者、疲れとダメージでフラフラになりながら、パンチを打ち合った。

すると、ショーグンの右アッパーで、ダン・ヘンの動きが止まる。テイクダウン狙いを切って、さらにパンチを打ちこむショーグン。ダン・ヘンも左を伸ばすが、勢いはない。ショーグンは前に出て、右フック、組みついてきたダン・ヘンをテイクダウンし、マウントを奪取。パウンドを落とし、背を向けたダン・ヘンにリアネイキドチョークを仕掛けるが、ダン・ヘンは胸を合わせてパウンドを落とす。

ここで4Rは終了し、試合は最終ラウンドへ。精神力のみで立っているような両者。組みついたダン・ヘンをすくうように投げ、ショーグンがトップを取る。マウントに移行し、パウンドを連打、エルボー、左右のパウンドを落し、ダン・ヘンがケージを蹴ると、しっかりとマウントキープ。再び状態を起こし、パウンドを落とすが、ダン・ヘンは首を巻き込み、ハーフガードへ。

首を固め、再びマウントの態勢になったショーグン。ヘンダーソンが背中を向けようとすると、パンチを落としたショーグンは態勢を入れ替えることも、足を戻すことも許さずパンチを入れる。

何とかハーフにしたダン・ヘンだが、ショーグンはすぐに足を引抜き、マウントへ。残り1分を切り、再びパンチを落としたショーグンは、足を戻されても、しっかりとマウントに戻していく。残り10秒、ブリッジで逃れたダン・ヘンから再びショーグンがマウントを奪ったところで、試合はついにタイムアップ。

攻守が激しく入れ替わり続けた序盤から中盤、4R&最終ラウンドこそショーグンのものだが、それまでの4Rはどちらについているか分からない。果たしてジャッジの結果は……。
3者とも48-47でダン・ヘンに。最後のラウンドも10-9をつけられたということだろうか……、終盤を圧倒したショーグンは、まさかという表情を浮かべた。ダン・ヘンの勝利の言葉に続き、「次の試合に備えたい」と、悔しさが言葉の少なさに結び付いたようなショーグンだった。

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