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【It’s Showtime】新85キロ級王者は、パルパーリャンに

2011.05.22

<It’s Showtime85キロ世界選手権試合/3分5R>
シャーク・パルパーリャン(ベルギー)
Def.判定3-1
アミール・ゼヤダ(オランダ)

エジプト=ゼヤダ、アルメニア=パルパーリャン、国歌斉唱のあと、世界王座決定戦はスタート。筋肉質のゼヤダは、踏み込んでパワフルなローを幾度となく蹴り込む。対してパルパーリャンは、強烈な右フックを見せる。ガードを固めるゼヤダのブロックの上からパンチ、左ミドルを見せたパルパーリャン。続けてボディを打ち込むも、ゼヤダも前に出て左フックからローを見せる。

5Rの長丁場を考えてか、ローに重点を置くゼヤダ。パルパーリャンはブロックを吹き飛ばすかのような右フックを放っていく。ゼヤダの左右のショートフックからローを二連発、互角の攻防であっという間に最初の3分間が終わった。


2R、左ローから左右のフックを繰り出すゼヤダに、パルパーリャンのストレートが襲う。ロープを背にしながら左ミドルを見せたゼヤダだが、パルバーリャンの右ボディに再びロープを背負う。パルパーリャンのボディに、体を一瞬固まるゼヤダ。追い打ちのヒザやストレートがヒットする。

細かい左右のフックから、ミドルを見せたゼヤダ。一呼吸おいて、左ローを蹴り込む。どうしてもロープを背負って戦うシーンが目立つゼヤダだが、パルパーリャンもスタミナ温存が、ゼヤダのロープ際からの脱出、そして前進を受け流す。

試合は3Rに入り、いきなりヒートアップした。左右のフックからローと激しい攻めを見せるパルパーリャン。ゼヤダも右ストレートを伸ばし、パルパーリャンの顔面を打ち抜く。とパルパーリャンも右フックを打ち込み、さらに左フックへ。左ボディ、右フック、右ローとスピーディーなコンビネーションを見せるパルパーリャンは、続けてローを集中する。

パルバーリャンの右を受けた直後に右を返すゼヤダ。ローも相打ちとなるが、直後にゼヤダが右フックをヒットさせる。前に出て左ボディフックを放ったパルパーリャン。ラウンド終盤に動きは落ちたが、序盤の攻勢をいかにジャッジが判断するか。

4R、パルパーリャンは左ロー、右フックから再びロー、さらにヒザを繰り出す。ゼヤダもヒザからフックを入れると、パルパーリャンは右ローを連打、右ストレートを伸ばす。ゼヤダはローからストレートを放つが、直後のローをカットされ、一瞬、動きが止まってしまう。

ゼヤダの左足にローを重ねるパルパーリャン。ゼヤダはフックの連打を見せ、さらに右フックから左ミドルを放っていく。ゼヤダのローに右フックを合わせたパルバーリャン。ゼヤダの腰が落ちるが、レフェリーはスリップと判断する。最終回、声を出しながら左右のフック、ローを見せるゼヤダだが、またも自らローで動きが止まる。

パルパーリャンはコーナーにゼヤダを詰めてパンチを連打。ゼヤダも伸びあがるようなパンチを見せ前に出る。パルバーリャンのローを受けながらも、ゼヤダは右を返していく。5R、残り1分を切っても、両者の動きは衰えない。ゼヤダの右で後退するパルバーリャン、ミドルを打ち込んだゼヤダだったが、この局面でコーナーに詰まる。結局、試合終了まで拳を繰り出し続けた試合の結果――。

4人のジャッジの裁定が読み上げられた時点で、ドローが一人、2-1でパルパーリャンがリード。最後のジャッジは49-48でパルパーシャンを支持。激戦に相応しい、割れた裁定結果でパルパーリャンが第2代It’s Showtime85キロ級世界王者に輝いた。

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