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【Pan Championship】パン柔術無差別級レポート〈01〉

2014.03.25

ガルバォン順当に決勝へ。秘技エスティマ・ロックで最重量級狩りを果たしたヴィクトーをロが制す!!

12日(水・現地時間)から16日(日・同)まで、米国カリフォルニア州アーヴァインのブレン・イベントセンターにてIBJJF主催のブラジリアン柔術パン選手権が開催された。5日に渡る世界で2番目の大きな柔術トーナメント、アダルト黒帯勢が登場した土曜と日曜の詳細をお伝えしたい。まずは土曜日に行われた黒帯無差別級の部(準決勝戦まで)の模様を2度に分けて紹介したい。

階級を超えたドリーム・カードが次々と実現し、翌日の階級別に優るとも劣らず、見所が多いとさえいえる無差別級。本命と見られたミディアム・ヘビー級世界王者にして現ADCCスーパーファイト王者のアンドレ・ガルバォン(アトス)は、若手のDJ・ジャクソン(ロイド・アーヴィン)やベテランのムリーロ・サンタナ(バルボーザ)から確実にポイントを奪って順当に準決勝進出を決めた。

特にジャクソン戦においては、カラー&アームドラッグで崩してアドバンテージを奪うと、その後も下から強烈にジャクソンの襟を引きつけて攻め続けたガルバォン。終盤ジャクソンがパスの猛攻を仕掛けようとするも、前腕で作る強固なフレームや、両手でしっかり距離を作ってのエビを利して時間切れまで寄せ付けず。アドバンテージ1-0という数字以上の差を見せつけての勝利だった。

さらにガルバォンは準決勝で、コパ・ポジオで活躍するプレギウソことフィリッピ・ペナ(バッハ)と対戦。ペナはこの日、初戦ではバックを奪ったところから相手の足をすくって股裂きのようにしてタップを奪い、さらに若手有望株のジャクソン・ソウザ(チェッキマット)からも一本勝ち、準々決勝ではルーカス・レプリに殊勲の星をあげたディエゴ・ハーツォグ(ハウフ・グレイシー)を倒すなど好調ぶりを見せていた。

試合は、ガード巧者のペナがスイープで先制する。しかし、ガルバォンは後半に素早く脇差しパスを仕掛け、逃げようと背中を見せたペナのバックを捕獲して逆転。懸命に体をずらして逃げたペナは下からアンクルを仕掛けてゆくが、ガルバォンが未然に防いで時間切れに。この日の全試合において、要所で確実にポイントを奪い、逆に相手には加点を許さず守る力を見せつけたガルバォンが決勝進出を決めた。

もう片方のブロックにおいては、レアンドロ・ロ、ヴィクトー・エスティマのミドル級勢が大いに活躍した。まずは、ライト級世界王者にして今回はミドル級で参戦したロが初戦で魅せた。オープンガードの上からクロスチョークを仕掛け、そのまま相手を引き寄せてスタンディングの状態になったところでタップを奪ったのだ。『スイープ&パスの力は超弩級だがフィニッシュ率は低い』と評価されがちなロが、極めの力を見せつけた一戦だった。

エスティマの方は、2試合目でドミニカ共和国出身の最重量級ファイターのアブラハム・マルテ(ヤマサキ)と対決。オープンガードを取るマルテの長い足を捕獲し、スタンディングの体勢でエスティマ・ロック(両腕を腕組みするような形で極めるアキレス腱固めのヴァリエーション。自らの足で相手の足を固定せずに極めることができる。弟のヴィクトーが開発し、兄のブラウリオに伝えたので兄弟二人の得意技として有名)一閃。 見事な重量級狩りを披露した。

このロとエスティマの二人は準々決勝で対戦。素早く引き込んだロは、得意のスパイダー&デラヒーバの形から、左右に揺さぶって後ろに倒す強烈無比なスイープでアドヴァンテージとポイントを奪ってゆく。対するエスティマの方も、上からはエスティマ・ロックを狙い、下になると兄直伝のギャラクシー・ガード(相手のラペラを引き出して、スパイダーガードの要領で足の裏に当てるガード。兄ブラウリオが、メタモリス2のホドウフォ・ヴィエイラ戦で披露した)等のオリジナルテクニックを見せる。しかしロは、右膝を相手の股間に入れ、右手で相手の足を押し下げる得意のポジションを駆使してバランスを保つ。

さらにそのポジションから、必殺の脇を差してのニー・スライドパスを仕掛けてゆくロ。パスこそならないものの胸を合わせてアドヴァンテージを取ってリードを広げる。下からスイープの仕掛けて煽り続けたエスティマだが、最後までロの鉄壁の右膝センターポジション&脇差しパスの連携を崩せず、ロが準決勝進出を果たした。

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