【Road FC】2019年ベスト女子ファイター賞=パク・ジョンウン「アトム級で一番になる」
【写真】日本の女子格に近いノリがある韓国の女子MMA界にあって、その将来性はナンバーワンであることは間違いないパク・ジョンウンだ (C)MMAPLANET
14日(土・現地時間)、韓国はソウルのグランドヒルトン・コンベンションホールでRoad FC57 XXが開催され、メインでパク・ジョンウンがシム・ユリを2R1分09秒パウンドで下した。
大会終了後にRoad FCアワード2019が催されパク・ジョンウンは女子ファイター年間MVPにも選出された。デビュー直後から日本の強豪と戦い続けてきたことで、戦績的には黒星も多いパク・ジョンウンだが、ポテンシャルの高さは誰も認めるところだ。
まっすぐな姿勢でMMAに打ち込むパク・ジョンウンに2019年最終戦を振り返ってもらい、今後について尋ねた。
「作戦通りでした。シム・ユリ選手はリーチが長くて、その上カウンターを狙っていたので、パンチをもらわないよう1Rは戦いました。2Rはそのカウンター狙いを逆に利用して、組みついた形です。最近は特に寝技を強化しているので、グラウンドに持ち込めば絶対に勝てるという自信はありました」
──大会後、女子ファイター・オブ・ジ・イヤーを獲得しました。おめでとうございます。
「カムサハムニダ、アリガトゴザイマス。まさか受賞できるとは思ってもいなかったです。本当にびっくりしました。この賞をくれたロードFCにとても感謝しています。ただ、この賞は私に『もっと頑張れ』と言っていることだと理解し、喜ぶのは今夜だけにして、明日から練習に励みます」
──立派な心掛けです。女子格闘技には色々なファクターがありますか、パク・ジョンウン選手は本当に格闘家然とした空気をまとっていますね。
「アリガトゴザイマス。そういう風に見てもらえて、本当に嬉しいです。私は韓国だけでなく、日本で戦うことも大好きです。日本と韓国は政治的には問題を抱えていますが、日本のファンの人たちは私のポーズを真似てくれたり、本当に嬉しいです」
──その日本でリベンジをしないといけない相手がいるのではないですか。
「その通りですね。ただ、とにかく決まった相手と戦っていくのが私のやり方です。日本でもベルトを巻きたいと思っていますし、そのためにもファンの皆さんが喜んでくれる試合をするとともに結果を残し、王座挑戦に相応しいと思われるよう頑張ります」
──アトム級王座のあるプロモーションは世界でも限られていますが、やはり体格的にはアトム級の方が適しているのでしょうか。
「現時点で一番合っているのはアトム級です。まずはアトム級で一番になって、それからストロー級で戦うという考えはあります。今はアトム級で一番になることです」
──アトム級で戦うためには減量をしているのですか。
「以前は3キロほどで済んでいたのが、体が大きくなっているので5、6キロは落とす必要があります。HEATのキックボクシング戦で鈴木万李弥選手と戦った時はフライ級で、あの時から大きくなってきて。ちょっと太っていますかね(笑)」
──ロードFCのアワードが終わったばかりの会場ですが、ONEは水抜き減量なしで52キロがアトム級にリミットです。韓国人選手が増えたONEは、体重的にも適合していると思うのですが戦ってみたいという気持ちありますか。
「あぁあ(笑)。もちろん、ONEで戦いたい気持ちはありますが……それは秘密です(笑)」
──アハハハ。では2020年に向けて、日本のファンに一言お願いします。
「皆さんのおかげで1年の最後を良い形で締めくくることができました。私は日本でも韓国でも、皆さんに喜んでもらえる試合をする自信があります。なので、日本の皆さんがモンスター・ウルフを応援してくれると嬉しいです」
──チビ・ウルフからモンスター・ウルフに昇格したのですねっ!!
「そうなんです、進化しました(笑)」