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【KSW52】オリンピック重量挙げ金メダリスト=コウェツキが、グレコ銅メダリスト=ヤニコフスキをTKO

<91.5キロ契約/5分3R>
シモン・コウェツキ(ポーランド)
Def.2R3分03秒by TKO
ダミアン・ヤニコフスキ(ポーランド)

五輪重量挙げで金メダルと銅メダルを獲得したコウェツキと、グレコローマンの銅メダリストであるヤニコフスキの対戦。同国内での五輪メダリスト対決。両者、前に出てパンチを打ち合う。ヤニコフスキのローから受けてコウェツキがヒザをマットにつく。起き上ってきたコウェツキをがぶり、バックに回ると持ち上げて前方に落としつつ背中を取り続けるヤニコフスキ。キムラクラッチから離れたコウェツキがシングルレッグで、銅メダリストからテイクダウンを奪う。

背中をマットにつけたヤニコフスキは、頭を抱えていたが自ら解いて立ち上がろうとする。背中を見せ、殴られながらもスタンドに戻り胸を合わせたヤニコフスキはボディロックからテイクダウンを仕掛ける。腹ばいから立ち上がったコウェツキは大内刈りで倒され、立ち上がり際に後方からパンチを被弾する。

正対したコウェツキはケージに押し込まれながらもヒザを腿にいれる。組み合いになると、コウェツキの大きさは明白でボディにヒザ、アゴにアッパーを突き上げる。大きな相手との組み合いで、完全に疲れが見えるヤニコフスキは肩で息をし口が開くようになっている。

2R、左ジャブから右を伸ばすヤニコフスキだが、パンチを空振りすると軸が乱れるようになっている。それでコウェツキはダブルレッグを切ったヤニコフスキだが、テイクダウン狙いを切った直後に肩で押し込まれると尻もちをついてしまう。コウェツキもマウスピースを吐き出し、試合が中断する。

この間、ヒザに手を当てて休んでいたヤニコフスキは、再開後にワンツーで前に出るも自らもパンチを被弾する。コウェツキは左フックを当て、一旦距離を取り直す。ヤニコフスキは足払いで倒れ、立ち上がってからもう組めずにパンチを振りまわすのみになる。スピニングバックフィストをガードしたコウェツキが、足払いのようにヤニコフスキを転がすと、バックへ回ろうとする。ヤニコフスキはスタンドに戻ると、右ストレートから左を被弾して足が泳ぐ。パンチのラッシュに背中を見せた距離を取るヤニコフスキだったが、コウェツキが追いかけて右を打ちこんだところでレフェリーが試合を止めた。

重量挙げとレスリングの五輪メダリスト対決は、前者に軍配が挙がった。「こういうことは言い方はないけど……彼は大きくて、強かった。そんな彼を持ち上げていると疲れてしまった」とヤニコフスキは話し、「ダミアンがこのチャンスを与えてくれた。そして1✖1で戦ったんだ。最後まで力を使いきれないように戦った」と勝者は試合を振り返った。


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