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お蔵入り厳禁【Gladiator010】闘裸男/広島大会出場の神田周一が話していたこと。「格闘技を通して豊かに」

Kanda【写真】Gladiatorでの勝利から4カ月、この時に話していた広島での試合が実現する神田(C)MMAPLANET

10日(日)、広島市南区のBlue Live Hiroshimaでプロ修斗公式戦「闘裸男25」が開催され、神田T800周一がメインで金物屋の秀と対戦する。

T-Blood所属から地元・広島に戻り、格闘家人生第2章を生きる神田の話をMMAPLANETでは7月7日に行われたGladitoar010における平澤宏樹とのバンタム級挑戦者決定トーナメント準決勝後にインタビューを行っていた。

お蔵入り厳禁──それぞれの人間のそれぞれの格闘家人生。神田にとっての格闘技との歩み方をここでお伝えしたい。


──神田選手に関して以前、T-Bloodでチームメイトだった阪本洋平選手が「UFCに行きたいって言っているけど、ならもっとフォーカスしないと」という発言を私の取材でしたことがありました。もう3年以上前ですかね。それぞれの格闘家人生があるなかで、関東にいた時に同門から発された言葉を今だからこそどのように捉えることができますか。

「いやぁ、まあぁ阪本選手はかなり特殊なので(笑)。UFCがとんでもないモノだというのは分かります。でも、目指していたのは間違いないです。UFCにチャレンジする川尻さんの姿も見ていたし、軽くは言えない言葉ですけど……片道切符だということは分かっていたし、言うコトを言ってやることをやろうと、そういうつもりでいました。

今は結果として格闘技が全ての生活ではないので、UFCを目指すという道からは外れました。でも格闘技は続いていきますし、人生も続いています。絶対に格闘技からは逃げられない。格闘技とともに成長していきたいと思っています」

──広島に戻っても柔術に転向ではなく、MMAも戦い続ける。今、神田選手がMMAを続ける目標というのはどこにあるのでしょうか。

「大きな目標はなくて、かなり内向きなベクトルです。格闘技をやっていくなかで人生を豊かにしていくということを僕としては一番大きくしているので大会は問わず、そこにリアルファイトがあれば人生が豊かになると思っているので、場所ではないです。格闘技が本物であるなら」

──広島にいるとMMAの出場機会は関東よりも限られてきます。

「それでも今回、試合をさせていただいたグラジエイターのように本物のMMAが関西にもありますし、凄く有り難いです。大会のクオリティも特に今回は凄く興奮できるような興行でした」

──挑戦者決定トーナメントで勝利して、次は竹本選手と挑戦権を賭けて戦うことになります。

「グラジエイターのベルトの意味合いとしては岸本選手やNavE選手がチャンピオンになったことで、また中央で試合ができる状況を創りました。なので僕もしっかりと西日本で一番強い選手ということをグラジエイターで認めてもらって、もう1回中央で勝負したいと思います。

そのためにも、一本を取りたいですね。判定でも勝ちは勝ちですけど、やっぱり勝ちってやっつけることなので。そういう風に戦えるようにしたいですね」

──会社のなかでジムを創るという話の方は?

「それはなくなりました。人の力を借りてやるもんじゃないと思ったんです。僕が思っている情熱と、事業としてやろうとしているのでは違いが出てしまいます。僕は自分の足で立って、格闘技の道を進んでいきたいので会社も辞めました」

──そうなのですか……。

「ハイ、経済的に独立して自分のやりたい格闘技をやっていこうと決めたんです」

T800──好きなことをするというのは、豊饒な人生だと思います。色々な立ち位置で好きな格闘技と付き合っていく上で、神田選手の本気度は計量時のボディを見れば伝わってきました。

「ありがとうございます。格闘技を通して豊かになるために試合もそうですし、家庭もしっかりと築いていければと思います」

──グラジは関西の大会ですが、他に出てみたい試合はありますか。

「ハイ、やはり地元の広島で戦いたいので闘裸男の広島大会には出たいと思っています。地元で戦うのも夢ですし、中央でチャンピオンになりたいというのもあります。そしてグラジエイターに出せてもらって、関西でこのケージ大会を開いてくれているって凄いと思いました。

強い外国人もいるし、この世界観はおもろいです。グラジエイターのベルトは巻きたいと思います。ベルトも欠かせないものですし、そのためにも格闘技にこだわって行きたいです」

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