【UFN162】終盤はスタミナ切れも、序盤にボディへのキックで削ったサリコフがスタルポリに判定勝利
<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-26.29-28
ロウレアノ・スタルポリ(アルゼンチン)
試合開始から30秒、先に仕掛けたのはサリコフ。前に出ながらパンチを振るったが、スタルポリはこれをかわす。アクションの少ない試合に会場のファンからはブーイングが飛ぶ。スイッチしながら回るスタルポリ、相手が吹き込んでくるとサリコフは右を合わせる。サリコフの右ハイを、スタルポリはブロック。サリコフは左フックを当てる。スタルポリは左ハイ、左ジャブで距離を保つ。スタルポリは時折バックスピンキックを繰り出すが、サリコフがプレッシャーを強め、スタルポリにケージを背負わせる。互いにバックスピンキックを放つものの、ヒットはない。終了間際、踏み込んだスタルポリのボディに、サリコフが右バックスピンキックを突き刺した。
2R、スタルポリがワンツーから右ミドルハイ、対するサリコフが右バックスピンキックを当てる。スタルポリの手数が増えてきたが、サリコフは相手のロングフックをバックステップでかわす。さらにスタルポリの蹴り足をつかまえるサリコフ。ケージ際でスタルポリの蹴り足を払い、尻もちを着かせた。すぐに立ち上がったスタルポリは、ロングレンジで左ジャブ、左フックを繰り出す。サリコフは距離を詰めて左フック。スタリポリが蹴りを放つと、蹴り足をキャッチして、またも尻もちを着かせる。
残り2分を切ったところで、サリコフの右バックスピンキックが、スタルポリのボディにヒット。動きが落ちたスタルポリにパンチの連打を浴びせる。ケージ際で動きが止まったスタルポリだったが、ここは凌いで再びステップを使う。そのスタルポリに、右を当てるサリコフ。終了間際に左フックで、スタルポリのバランスを崩させた。
最終R、スタルポリの左目が腫れている。そのスタルポリは逆転を狙って前に出るが、サリコフが組み付いてケージに押し込む。離れたスタルポリは、ロングの左フック、そして右ストレート。サリコフはスタルポリのボディに右ストレートを返す。スタルポリのダブルレッグをカットしたサリコフが、中に入ってくる相手に右ショートを合わせる。スタルポリも右スピニングフィストを当てるが、サリコフに組み付かれ、一瞬バックを許してしまう。
離れると、またもサリコフのバックスピンキックがスタルポリのボディにヒット。しかし残り2分を切ると、サリコフもスタミナ切れか、口を開けて回り、手数が減ってしまう。スタルポリのヒザりじゃぶが、的確にサリコフの顔面をとらえるようになるが、蹴りはサリコフに蹴り足をキャッチされてしまう。最後はお互いに牽制のパンチと蹴りを繰り出し、試合終了のブザーを聞いた。
判定は3-0でサリコフが勝利を収めた。