【ADCC2019】66キロ級準々決勝─04─コブリーニャの息子マシエル✖コンバット柔術王者アラルコン
【写真】準々決勝4試合で本戦でポイント決着となった唯一の試合となった (C)SATOSHI NARITA
9月28日(土・現地時間)と29日(日・同)の2日間、米国カリフォルニア州アナハイムにあるアナハイム・コンヴェンション・センターでアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション・ファイティング選手権が行われた。
2年に1度、ノーギグラップリング世界最高峰となるこの大会のプレビュー8弾は、注目カード品存在しない66キロ級準々決勝から──前回大会優勝者の息子ケネディ・マシエルとコンバット柔術ワールド2019バンタム級トーナメント優勝者リチャード・アラルコンの対戦をレポートしたい。
Text by Isamu Horiuchi
<66キロ以下級準々決勝/10分1R& ExR5分>
ケネディ・マシエル(ブラジル)
Def.2-0
リチャード・アラルコン(米国)
1回戦でジアニ・グリッポから殊勲の星を挙げたアラルコンと、前回大会を制した父コブリーニャと入れ替わるように初出場した昨年のノーギ・ワールズ王者のマシエルの対戦。引き込んだマシエルは、長い手足を大きく使うダイナミックなオープンガードや、クローズドガードからの三角狙いを見せるが、アラルコンも落ち着いて対処してゆく。
やがて加点時間帯に入った後、マシエルは下から足を絡めて外ヒールを狙う。防御するアラルコンが足を抜いて距離を取りにきたタイミングで、マシエルはすぐに立ち背中に着き、アラルコンに前転を余儀なくさせて上を奪取、2点を先制した。
その後、スクランブルしたアラルコンをがぶったマシエルは、アラルコンが脱出すると同時に自然に座り込み、減点されることなくシッティングに戻る。ここからマシエルは下から足を絡めてアラルコンの体勢を崩してゆく。結局、危なげなく残り時間をやり過ごしたマシエルが準決勝進出を決めた。