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【ONE97】和田竜光と対戦するデメトリウス・ジョンソン─02─「これまで、ずっとリングで練習してきた」

DJ【写真】That’s MMAと呼べるDJの動きが、リングでも変わらず見られるのか (C)KEISUKE TAKAKAZWA /MMAPLANET

8月2日(金・現地時間)、フィリピン・マニラのMOAアリーナで開催されるONE97「Dawn of Heroes」で、和田竜光を相手にフライ級ワールドGP準決勝を戦うデメトリウス・ジョンソン後編。

そのDJをAbema TVのドキュメンタリー・プログラムTHE WONDERがシアトルに追い、MMAPLANETではファイトに特化した異端ビューを同番組内でファイトに特化したインタビューを行った。後編では時差対策、リングで戦うことについて尋ねた。

<DJインタビューPart.01はコチラから>


──ところで北米の試合と違い、前回の日本大会から初めて時差と10時間以上の飛行機での移動が必要となるアジアでの戦いが始まりました。

「そうだね。この間は試合の10日前に東京に入って時差ボケを無くすようにした。ただね、プロモーションのバジェッドはそれだけ用意するのはなかなか難しいという事実がある。今回はマニラでの試合なのでファイトウィーク開始までの1週間をシンガポールで過ごす。ただ単に時差の調整のためでなく、最後の準備を第2の所属ジムであるイヴォルブMMAで行うことにしたんだ。

シンガポールまで18時間かかるけど、そこからマニラまでは3時間だ。プロのアスリートとして万全を期して戦うつもりだよ。ノースアメリカン・アスリートではなくインターナショナル・アスリートとして、そういう旅をエンジョイしているよ。

ただしね、ここからアジアに行ってもそれほど時差ボケには苦しまないんだ。大変なのはアジアからワシントン州に戻ってきた時で。これはなかなか修正が効かない。つまり、僕の試合に時差の影響はないってことだよ」

──ところでDJはつねにAMCパンクレーションで練習をしているのですか。

「そうだよ。家の近くで水泳をしたり、そういう運動なんかは違うジムでやっているけど、ファイトに関する練習は全てAMCパンクレーションで行なっている。AMCパンクレーションはシアトル……ワシントン州でのベストのジムだからね」

──自宅のある街からAMCパンクレーションまで50マイルほどあり、私の記憶ではベルビューなどレイクサイドはひどい渋滞があったかと。

「そうだね、毎日のように1日2時間を移動のために費やしている。でも、義理の父や母……第2の両親がここから10分と離れていないところに住んでいて、彼らの近くに住むことで、2時間の移動が強いられることを受け入れているよ(笑)」

──ところで日本では85キロ以上の選手はトレーニング・パートナーの数が軽量級に比べるとガクンと減ってしまいますが、一般の人のサイズが大きな米国では逆にフライ級の練習相手を見つけることが困難だということはないですか。

「確かに以前はそうだったよ。AMCパンクレーションもミドル級やヘビー級のファイターが中心だった。でも今は問題ない。当然、僕より大きな選手はいるし、同じサイズの選手、僕より小さなトレーニング・パートナーもいる。あらゆる階級の選手がAMCパンクレーションには揃っているよ」

──今回の試合はケージでなく、リングで行われます。リングとケージは別競技という意見が多いです。北米MMAでキャリアを積んできたDJは、リングで戦うことをどのように考えていますか。

「確かにリングとケージは違う。そして、今回の試合は僕にとって初めてリングでの試合になるんだ。

ただ僕はこれまでのマーシャルアーチスト人生で、ずっとケージでなくリングで練習してきた。ジムにケージはなかったからね。今回のファイトキャンプでもスパーリング、ミット打ち、グラップリングをリングでやってきたよ。そうだね、リングで戦うことが楽しみでならないよ」

──DJもリングとケージでは戦略が変わってきますか。

「ノー。何も変わらない。ケージだろうが、リングだろうが、駐車場で戦おうが僕のやることは変わらない。2人の素晴らしいアスリートが向かい合う。皆に良い試合を見せたいね。タツミツ・ワダを倒し、10月13日に再び東京で戦えることを願っている」

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