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【Gladiator010】ルクク・ダリ戦へ。ファイトジャンキー=ウィル・チョープ「毎月、戦っていきたい」

Will Chope【写真】ファイトジャンキーのファイトジャーニー、ウィル・チョープがグラジエイターに初参戦を果たす (C)MMAPLANET

7日(日)に大阪府堺市の堺市産業振興センターで開催されるGladiator 010。同大会ではルクク・ダリ✖ウィル・チョープという外国勢同士の対戦が組まれた。

両者は5月17日にラウェイで対戦し、その時はダリがドクターストップでTKO勝ちを収めている。1カ月半後にリベンジを賭けてダリに挑むチョープは、これまでアジアを拠点としてMMAで50戦以上の試合経験があり、ばかりかキックボクシング、ムエタイ、ボクシングと戦い続けてきた。

ファイトジャンキー、ウィル・チョープにルクク・ダリとの戦いを前にした心境を尋ねた。


──今、ウィルはタイではなくてシンガポールにいるということですが。

「そうなんだ。ただ、ずっとシンガポールにいるわけではなくて、ワイフとキッズはプーケットに残っている。ここで数カ月間、指導をして8月にはまたタイに戻ることになっているんだ。タイではタイガームエタイで練習しているけど、あの国で稼ぐことはなかなか難しい。だからシンガポールで指導しているように、色々な国を出歩いているよ。

今、ここではボクシングとムエタイ、MMAの指導をしているんだ。練習もしっかりとできている。ジムのオーナーであるメジャー・オーバーオールは優秀なコーチでもあるしね」

──かつてONEでも戦っていた、あのオーバーオールですか。

「そうだよ。柔術は黒帯だし、良い練習ができているよ。ジムで寝起きしていて、試合に向けて指導と練習と格闘技漬けの日々を6週間送ってきた」

──今回はラウェイで戦ったばかりのルクク・ダリとグラジエイターで戦うことになりました。

「あの試合は簡単じゃなかった。中国でキックボクシングの試合に出て、イタリアでMMAを戦った。ルククと日本でラウェイを戦った時は3週間で3試合目だったんだ。イタリアのあとは、マレーシアで練習して日本に行ってね。3週間で3つのルールで戦った。クレイジーだったよ。

そしてルククと戦った時はコンディション的にも良くなくて、スタミナがもたなかった。3連戦の最初に中国でキックを戦った時と比較すると、全くシェイプの具合が違っていたよ。それとラウェイは2試合目で、言ってみるとムエタイをやってきたからその延長のつもりで、少しアジャストすれば戦えるという感じでいたんだ。

ベアナックルのボクシングのようにね。でも、ルククは頭突きを多用してきた。凄くアグレッシブンだったけど、僕はもっとテクニックを使いたいと思っていたから、あのアグレッシブさは驚いたよ。ルククはラウェイでの戦い方を僕より分かっていたね」

──MMAで違うと?

「僕はラウェイで面識ができたWARDOGのミスター・ナガイに、WARDOGやグラジエイターで……日本のMMAで戦えないかと尋ねたんだ。でグラジエイターで戦えることが決まり、1週間後に対戦相手がルククだと聞いたんだ(笑)。

正直、同じ相手かとは思ったけど、対戦相手が誰だろうが……そうだね、ルククだからといってノーとは言わないよ。ラウェイより、MMAの方が僕は強い。だからリマッチはクールだね」

──MMAで戦うルククをどのように評価しています。

「彼は柔道の選手だったけど、打撃主体でテイクダウンをしてもパウンドで殴る。あまり柔道家らしい試合はしないよね。アグレッシブなストライカーで、寝技で一本を狙うようなこともない。僕もボクシングとキックで勝負したいと思う」

──ところで、ウィルはウェルター級という階級に合致したフィジカルになっているのですか。

「普段は83キロぐらいあるからね。そこから77キロに落とすことは全く問題じゃない。逆によく65キロまで体重を落として戦っていたなって思うよ(笑)。パンクラスやUFCでマックス・ホロウェイと戦った時なんてガリガリだったからね。今は筋肉も増えているし、何といってもラウェイでルククと戦ったときより、ずっと練習もできているし、あの時とは違うウィル・チョープを大阪のファンに見てもらえると思っている。

とにかく日本で戦えることが嬉しいんだ。大阪には行ったことがないから楽しみだよ」

──世界各国で戦い続けるウィルのファイト・ジャーニーはまだまだ続きそうですね。

「これしか、金の稼ぎ方を知らないんだ(笑)。中国で試合がないと日本で戦うし、日本も中国も試合がないなら他で戦う。そうやって毎月のように戦っていきたい」

──今後、MMAファイターとしての目標は?

「100試合以上戦ったダン・スバーンが好きなんだ。僕の目標は世界一番多くMMAを戦ったファイターになること。米国に戻って普通の仕事に就くこともできるだろう。で、安定した人生を送るのも手だ。でも、そんな人生は楽しくない。ファイトを愛しているから、少しでも多く戦っていたいんだ。

K-1、ムエタイ、ラウェイ、ボクシング、MMA、どんなルールでも構わない。ただ戦っていたんだよ。そりゃあ、またUFCで戦えるなんてことになったら最高さ。でもUFCでなくても良いんだ。少しでも多く戦っていたい。グラジエイターで戦うことも楽しみでしょうがない。2人の外国人が戦う試合を大阪のファンもエンジョイしてほしい。皆に会えることを楽しみにしているよ」

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