【UFC106】宇野薫――、「自分らしさを出したい」
21日(土・現地時間)、ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで行なわれるUFC106「ORTIZ vs GRIFFIN 2」。同大会には今年6月、UFCに復帰した宇野薫が第2試合に出場、ブラジルの強豪ファブリシオ・モランゴ・カモエスと対戦する。17日(火・同)にラスベガス入りし、早速汗を流した宇野をキャッチした。
【写真】進化したUFCで、進化した宇野薫が以前から持つ良さをうまく出したいところ。出さなければ厳しいモランゴ戦に挑む (C) MMAPLANET
――現地入りして体調はどのような感じですか。
「昼過ぎにこちらに入って、一旦眠り、今、汗をかいたので徐々にベガス仕様になっていっています。体重はあと4キロ弱なので、順調に落ちています。以前はもっと早くから体重を落としていたんですが、今は食事も普通に食べて最後の段階で水抜きをするので問題ないと思います」
――対戦相手はファブリシオ・モランゴ。ブラジルの強豪です。
「序盤の爆発的な勢いを警戒しないといけないですね。ホイラー・グレイシーの弟子で、サウロ・ヒベイロらと練習しているので、寝技はしっかりしていることは間違いないですし。サウロのところは練習をしたことがあるので、あそこでやるということは、どれだけ力があるかは分かっているつもりなので、彼の良さを出させないように戦いたいです」
――UFCに復帰こそしたのですが、まだ勝ち星がありません。
「崖っぷちであることは間違いないです。勝つことは絶対ですが、勝ち方も問われると思います。6月の試合は、進化したUFCに対応しようという気持ちが強すぎて、自分らしさを忘れてしまっていたので、今回は進化した部分と自分らしさをだしたいです」
――つまり、動きのある試合ということですね。
「ハイ。スペンサー・フィッシャーとの試合では、UFC仕様のMMAというのか、YBTやグラウンドスラム、秋山さんとやった練習もそうですし、キックにしてもUFCなら――、という部分を考え過ぎて動いていたように思います。
最近は以前の自分らしい動きのなかの良い部分と、八隅くん、北岡くん、青木くん、植松くんらに教わったことが混ざってきたので。負けない練習をしてきましたし、強い相手だからこそ自分らしさを出したいという気持ちが強いです。崖っぷちですけど、あまりそこは考えないようにしています。
マンダレイベイはエルミス・フランカに負けて、そこでUFCとの契約が終わったという悔しい試合をしたところだし、ラスベガスでいえばMGMでBJ・ペンにもKOされている……。勝ったことがない悔しい想いばかりしているので。その想いも払拭させたいです」
――最近はあまり悔しさなど、感情をあまり表にださないような印象が強かったのですが。
「いや、悔しいですよ。フィッシャーの試合も本当に悔しかったですし。フリーという立場になって最初の試合で、色んな人に助けてもらったのに……って。とにかく今回は、これまで練習してきたことを自然に出せるようにしたいです」
■UFC106対戦カードは下記の通り
<ライトヘビー級/5分3R>
フォレスト・グリフィン(米国)
ティト・オーティズ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・コスチェック(米国)
アンソニー・ジョンソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アミール・サダロー(米国)
フィル・バローニ(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ルイス・カーン(ブラジル)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
カロ・パリシャン(米国)
ダスティン・ハザレー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ベン・サンダース(米国)
マーカス・デイビス(米国)
<ミドル級/5分3R>
ケンドール・グローブ(米国)
ジェイク・ロショルト(米国)
<ウェルター級/5分3R>
パウロ・チアゴ(ブラジル)
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ブロック・ラーソン(米国)
ブライアン・フォスター(米国)
<ライト級/5分3R>
宇野薫(日本)
ファブリシオ・カモエス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
ジェイソン・デント(米国)
ジョージ・ソティロパロス(豪州)