＜Bellator世界ウェルター級選手権試合&ワールドGP準決勝／5分5R＞
ローリー・マクドナルド（カナダ）
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ネイマン・グレイシー（ブラジル）

左ジャブを見せるネイマンが、右ロングフックを放つ。距離を取ったロリマクは右ローを蹴られる。素早い左ジャブを繰り出すロリマクは、ボディにジャブを伸ばし左フックから右ハイへ。ネイマンのテイクダウン狙いを簡単にスプロールしたロリマクが左フック。ネイマンは真っすぐ組んでいくが突き放し、素早い左ジャブでその前進を止める。

右ハイで尻もちをついたロリマクだが、すぐに立ち上がり近距離でエルボー。さらにジャイー・ロドリゲスばりの低い姿勢から後方に振り上げる左ヒジを繰り出す。ジャブを受け続けるネイマンは蹴り足をキャッチされて、右ストレートを打たれる。ロリマクは左ジャブとボディを打ち分け、ロー以外は攻撃を受けない。初回はチャンピオンのラウンドとなった。

2R、ギアを上げたようにパンチから組みつき、小外掛けでテイクダウンを決めたネイマン。ロリマクが足関節を狙うと、ネイマンは足の取り合いに応じる。立ち上がったロリマクにヒザ十字を仕掛けたネイマンが、ヒザを抜かれて試合はスタンドへ。すぐに組んだネイマンがボディロックから小外、さらに前方に崩しに行く。体重をかけて上を取ったロリマクに対し、ネイマンはクローズドガードへ。

パウンドに大きな反応を見せたネイマンは、ラバーガードへ。右腕を胸に滑られて胸を張ったロリマク、ネイマンがクローズドに戻す。エルボーとパンチを隙を見て放つロリマクは、体を起こしてエルボーを入れる。さらに立ち上がり、足を捌きながら拳を落としたチャンピオン。ネイマンのフラワーガードを察知したロリマクが、この回も取った。

3R、ロリマクが右ストレートをまず当てる。さらに左ジャブに右クロスを入れたロリマクは、ワンツーでネイマンの前進を阻んで、右フックを振るっていく。さらに前蹴りを入れたロリマクは、後ろ回し蹴りを見せるまで気持ちが乗ってきたようだ。左ヒジを受けたネイマンは遠い距離から組みに行き、ギロチンに捕らえられる。ボディロック&小外でテイクダウンを奪ったマクドナルドは、サイドで抑えて腕を狙う。反応したネイマンにパンチを入れたロリマクが一方的に優位に立つ。

クローズド、さらにラバーガードも攻撃的な寝技を仕掛けることができないネイマンが、腰を振ってフラワースイープから腕十字に移行する。ネイマンの体を跨いで腕を抜き、トップをキープしたロリマクがここもモノにした。

4R、左ミドルを入れたネイマンが右フックを振るう。ロリマクは右ストレートを返し、右フックも接近を許さずネイマンに組ませない。ネイマンは必至の覚悟で距離を詰めて、クリンチへ。ここも体重を掛けられたが、すぐに起き上がりバックに回る。ワンフックで背中に乗ろうとしたネイマンを前方に落とそうとするロリマクだが、腰が折れたところで再びバックに乗られそうになる。それでも前に落としきったロリマクは、足をすくいに来たネイマンに勢いのあるパンチを放つ。足を捌き、重いパンチを落としたロリマクが最終回を前にして4Pをリードしたか。

最終回、目は死んでいないネイマンは右を被弾しても、前に出てジャブを受ける。それでもローを蹴り、左を振るいつつ組みついたネイマンは左を差して小外掛けを仕掛ける。ウィザードでバックを許さなかったロリマクだが、大内刈りでテイクダウンを取られる。ハーフからマウントに入ったネイマンは肩固めをセットアップしようとする。

ここは防御に徹することができるロリマクは、時間の経過を待ち下手に動かない。腰を押し、ハーフに戻したロリマクはハーフ・バタフライへ。ロリマクはバタフライ&ダブルアンダーを取ると、試合時間は残り1分を切っている。さらにクローズドに戻したロリマクが、逃げきりを狙う。足関節を取りに行ったネイマンだが、ヒザを畳んだロリマクはヒザを抜いてタイムアップを迎えた。

コールの最中にマクドナルドに拍手を送ったネイマン、判定勝ちで王座防衛とワールドGP決勝進出を決めたマクドナルドは「NYのこの会場で戦えて凄く光栄だよ。MGSでタイトル防衛できるなんて、神に感謝している。僕とドゥグラス・リマが決勝を戦うことは何も驚かない」とコメント。続いて、ケージインしたドゥグラス・リマは「リマッチを待っていた。ローリーはウォリアーで、2人のタフな相手を倒した。本当に待ちきれないよ」と話した。

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