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【PFL2019#03】えっ? これでスプリット……。石井慧がタフファイトを勝ち切り白星スタート

<ヘビー級/5分3R>
石井慧(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジク・トゥイネイワイリー(米国)

左ジャブを伸ばすトゥイネイワイリーが、右ストレートを見せる。左に回る石井は左ロー、トゥイネイワイリーが左フックで前に出るとシングルレッグを決める。すぐに立ち上がったトゥイネイワイリーがアッパーを突き上げ、逆に石井をケージに押し込む。体を入れ替えようとした石井にヒザを狙ったトゥイネイワイリーは、離れてパンチを2発ヒットさせる。

続くパンチの交錯から組んだ石井はシングルレッグでテイクダウンに成功し、バックへ。立ち上がったトゥイネイワイリーは胸を合わせつつ右フックを打ち込む。離れた石井は左を見せてシングルレッグへ。ケージを背に下トゥイネイワイリーが首相撲からヒザをボディに突き上げる。さらに右アッパーを被弾した石井は、距離を取り直すが右ミドルを蹴られる。

予想以上の強さを見せるトゥイネイワイリーに対し、真正面でパンチを被弾するようになった石井はケージに詰められ、シングルレッグを仕掛けられる。自ら離れたトゥイネイワイリーに左ミドルを入れた石井、この一発で動きが止まったトゥイネイワイリーをケージに押し込んでボディ、フックを打ちつつテイクダウンを狙う。これを防いだトゥイネイワイリーがアッパーを放つが、石井も左ストレートを当てショートのアッパーの連打へ。ポイントは失ったとしても十分に逆転が狙える状態で初回を戦い終えた。

2R開始直後に左ミドルを石井が決める。体が折れたトゥイネイワイリーから距離を取り、ダブルレッグに出た石井はシングルに切り替えるが、倒せずアッパーを受ける。石井は左ボディストレートを入れ、さらに左ストレートを狙う。トゥイネイワイリーはパンチこそ鋭いが、確実に動きは落ちている。パンチを被弾しながら、左ミドルを入れる石井のテイクダウンを切ったトゥイネイワイリーも、動きが落ち切らない。

ケージに石井を押し込んで休むトゥイネイワイリー。石井は早く離れたい。一旦距離を取り、組んだ石井が大外からシングルを狙う。腰が重いトゥイネイワイリーは、倒れず首相撲&ヒザ蹴りへ。石井はボディにパンチ、ヒザを入れる。左右のフックを受けた石井のヒザがボディに突き刺さっていたにも関わらず、トゥイネイワイリーのアピールにレフェリーがインターバルを与える。トゥイネイワイリーにとってはリカバリーの時間をとなったが、再開後に石井は左ミドルを当て、さらに左オーバーハンドを打ち込む。

続いて左フックを当てた石井は左ミドルを蹴り、トゥイネイワイリーのワンツーをバックステップでかわしラウンドが終了、接戦ながらラウンドを取り返したか。

勝負の最終回、すぐに石井は左ストレートを放ち前腕がトゥイネイワイリーの顔面を捕らえると、左右のフックへ。左ミドルを蹴り、トゥイネイワイリーのパンチをかわした石井がダブルレッグへ。ここもトゥイネイワイリーはケージを背にして耐えたが、続くクリンチでついに石井が大外刈りを決める。ついに背中をマットにつけたトゥイネイワイリー、石井はハーフからパンチを落とし枕で固めパスを狙う。

体を起こしてパンチを落とした石井、トゥイネイワイリーはスクランブルに持ちこもうとする。石井はバックに回り、前方にテイクダウン。立ち上がったトゥイネイワイリーを再び前方に崩す。残り2分、立たせてテイクダウンを続ける石井に対し、トゥイネイワイリーが胸を合わせる。ケージに押し込んだ石井は、ヒザをボディに入れダブルレッグへ。頭を押して耐えたトゥイネイワイリーだが、首相撲には入れない。キムラクラッチにバックに回った石井が、ボディロックから大内刈りでテイクダウン!!

最後の30秒でトップを維持した石井は、予想以上のタフ&ブルファイトにも打撃で打ち勝ち、テイクダウンを決めて3-0の判定勝ち──と思いきや、ジャッジの1人はトゥイネイワイリーを支持し冷や汗のスプリット判定勝ちとなった。とまれ勝利でPFL初陣を飾った石井、厳しい試合内容だったからこそ大きな一歩となった。


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