【UFN149】K太郎、アリエフの組み&パンチ以上のインパクトを残せず、0‐3の判定負けに
<ウェルター級/5分3R>
スルタン・アリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
中村K太郎(日本)
まず左ミドルを見せたK太郎に対し、アリエフが左ジャブを当てる。マウスピースが落ちたK太郎は、右ストレートをかわし前に出てワンツー。アリエフの鋭い右フックにも下がらず、ミドルに続きリード右フックを当てる。アリエフは右フックを打ち込み、距離を詰めてフックの連打からテイクダウンへ。スクランブルでも後方から殴られたK太郎は、払い腰を仕掛ける。投げられたアリエフが、そのままの勢いでロールして上を取ろうとする。
同時に立ち上がったK太郎だが、ケージに詰められ2度目のテイクダウンを取られ、即立ち上がる。体を入れ替えたK太郎はアッパーを被弾しながら右フックを返す。K太郎の飛び込みざまのパンチに組みついたアリエフがケージに押し込んだところで初回が終了──K太郎は初回を落とした。
2R、K太郎が左ストレートを当てる。アリエフは右ローを返す。前に出るK太郎に右フックを振るうアリエフ。K太郎は左ローを蹴り、右オーバーハンドをかわし左ミドルを狙う。ローを入れたK太郎は左ボディ、フックをかわして右ミドルを蹴る。続いて右ジャブを届かせるなど、2Rは終盤まで手数でリードする。対してアリエフは右フックを振るってK太郎を下がらせ組みへ。離れたK太郎が右ジャブを当てる。
続いて左ストレートを入れたK太郎が左ロー、アリエフはシングルからバックを取り後方への投げでテイクダウンへ。尻もちをついたK太郎をダブルで抱えたアリエフは、鉄槌&エルボー狙いにも右のパンチを顔面に届かせる。アリエフは立ち上がったK太郎を煽ってバックを伺う。K太郎が胸を合わせると、アリエフはすかさず小外掛けへ。ケージを背負って倒れなかったK太郎だが、序盤の打撃のリードを後半のアリエフの組みで失った形の2Rとなった。
最終回、K太郎の左ハイをしっかりと見たアリエフが、左ジャブを伸ばす。左ローを当てたK太郎は、アリエフの前進に右フックを合わせる。アリエフは右フックから組みついて、シングルで尻もちをつかせる。左手をマットにつけ、右手でアリエフの頭をはがそうとするK太郎は細かいパンチとスイッチを見せる。ダブルに切り替え頭を腰の当たりに押し付けるアリエフに対し、K太郎はキムラを狙うもバックを譲ってアゴの上から絞めを狙われる。
スクランブル後のダブルを切ったK太郎は、圧力を強めるが手数が欲しい。ここでK太郎の左ハイがアリエフの顔面を捕らえそうに。距離を詰めるK太郎、アリエフは左に回る。追いきれなかったK太郎は、ここでタイムアップを迎えた。打撃ではリードしたK太郎だが、組みとそこからのパンチに遅れを取り、フルマークの判定負けを喫した。