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【ONE90】グラップリングウォーにはならず、TDの切り合いは手数でアクメトフがマクラーレン下す

<ONEフライ級(※61.2キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
Def.3-0
リース・マクラーレン(豪州)

ワンツーを放ったマクラーレン、右を伸ばすアクメトフが圧力を掛けて組んでいく。すぐに離れ打撃の間合いになると、マクラーレンがシングルレッグへ。これを切ったアクメトフが右フックを当て、そのままパンチをまとめて前に出る。マクラーレンに右ミドルを蹴られながらキャッチしたアクメトフだが、ここはテイクダウンはできない。マクラーレンは引き続き右ミドルを入れ、アクメトフが左フックを振るう。キックボクシングマッチが続き、アクメトフは左フックをヒット。クリンチでは互いに攻勢を握れずに離れ、マクラーレンは後回し蹴りの距離を誤り、直後にアクメトフの右フックで腰が落ちる。すぐに立ち上がったマクラーレンだが、ヒザ蹴りにテイクダウンを合わされ、後方に投げ捨てられるようにテイクダウンを奪われる。そのままトップをキープしたアクメトフが試合をリードした。

2R、ダブルレッグを仕掛けたマクラーレンが、ケージにアクメトフを押し込み小外掛けへ。金網を背負って耐えるアクメトフの太腿にヒザを入れる。マクラーレンは自ら離れると、左右のアッパーを振るう。アクメトフの右フックに組みついたマクラーレンだが、ここでアイポークを犯し試合が中断する。再開後、ダブルレッグをスプロールしたアクメトフが続くテイクダウン狙いにヒザを合わせようとする。マクラーレンの左に右フックを合わせるアクメトフは、抜群のテイクダウンの受けの強さを見せる。マクラーレンは右ジャブを当て、左ストレートをヒットする場面もあったが、左ローをキャッチされケージに押し込まれ、背中を譲りそうな形で2Rを戦い終えた。

最終回、マクラーレンの右に組んだアクメトフ、離れてワンツーのフックで前に出る。アクメトフはさらに右ミドルを入れ、ローをキャッチしてケージに押し込む。首相撲&ヒザ蹴りからダブル狙いのアクメトフだが、テイクダウンは取れない。それでも左フックを当てる数が多く、アクメトフが試合を優勢に進める。マクラーレンは時折り左フックを当てるが、テイクダウンを切られ思うように攻めることができない。フックの圧力と、テイクダウンに至らない組みで試合を優位に進めたアクメトフは、自らもテイクダウンを許さず手数と前に出る姿勢で判定勝ちを手にし、トーナメント準決勝進出を決めた。


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