【UFN146】イワノフが右に回りながらのタッチボクシングで、ロズウェルに競り勝ちUFC初勝利
<ヘビー級/5分3R>
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ベン・ロズウェル(米国)
サウスポー同士のヘビー級対戦。USAコールの中、ジリジリと一回り大きいロズウェルが前に出る。イワノフは右に回りながら左フックを伸ばすが、ロズウェルのローでバランスを崩す。圧力を掛けるロズウェルに左ボディフック、右ジャブを伸ばすイワノフ。ロズウェルの右ハイ後に、イワノフが左フックを振るっていく。構わず距離を詰めたロズウェルのパンチがイワノフの顔面を捉える。イワノフも右フックに続き、左ストレート&右フックを当てる。
イワノフが圧力をかわしながらの右ジャブで試合を組み立て、慎重策を取った一戦。ロズウェルもオーソに構えを変えるなど、試合を動かそうとするが膠着気味に初回が終わった。
2R、右ジャブを伸ばすイワノフは左に回りながら、前回ドスサントスにやられたタッチボクシングを展開する。追いかけるロズウェルは蹴りを交えて戦うようになり、左右のフックで前に出る。ここを待ち受けてジャブを当てるイワノフに、ロズウェルも左フックを入れる。イワノフは右ジャブ、リードフックから左を打ち込む。パンチの回転数が上がったイワノフに対し、ロズウェルが左フックに続き右ストレートを当てて前に出る。左フックで応えるイワノフが右を打ち込み、ロズウェルが鼻血を見る。
ロズウェルがワンツーをヒットさせると、ここからパンチをまとめる。左を返したイワノフに左フックを打ち返したロズウェルが勢いを取り戻した終盤となった。
最終回、大きな動きがないまま同じようなリズムで試合が進むが、ローを急所に受けたロズウェルが、再開後に攻撃をまとめようと前に出る。しかし、長続きはせずイワノフがボディから右を打ち込む。ロズウェルが前に出て右をヒットさせる。イワノフは左ロー、指が目に当たるとアピールしたロズウェルはショートのワンツー、右のフックの相打ちは前に出るロズウェルが有利か。
ワンツーで前に出たロズウェル、イワノフは右に回りながらの対応が続く。イワノフの大振りに左右のフックに、ロズウェルも右を当て、右ハイに続きエルボーを見舞っていく。最終回は攻撃を集中させた感のあるロズウェルだったが、ジャッジは3者とも29-28でイワノフを支持し、UFC初勝利を挙げた。「彼は本当のウォリアーだ。ブルガリアのファミリー、チームに感謝している。僕の方がパンチが多かったのが勝因だろう」というイワノフのコメント、ウィチタのファンはブーイングを送った。