【UFN146】ルイス×ドスサントスがメインの大会で、ロズウェルが再起戦であのイワノフと対戦
【写真】重量感あふれる、そして洗練さと対局にある顔合わせ(C)MMAPLANET
9日(土・現地時間)、カンザス州ウィチタのイントラストバンク・アリーナでUFN146「Lewis vs Dos Santos」が開催される。メインは大会名にあるようにデリック・ルイス×ジュニオール・ドスサントスのヘビー級マッチとなっている。
ビッグマッチ翌週の米国地方都市大会にありがちな渋いカードが並んだ今大会で、2016年4月にドスサントスに敗れて以来、ベン・ロズウェルが2年11カ月振りに実戦復帰を果たす。
ドスサントス戦移行も半年後にファブリシオ・ヴェウドゥム戦が組まれながら、ロズウェルはヒザの負傷で欠場を強いられる。その後、2017年5月にもう一度ヴェウドゥム戦がマッチアップされたが、その年の2月にドラッグテストで陽性反応が出て、2年間の出場停止処分が下される。
一見して地味な風貌ながら、勝利者インタビューで懸命に個性的なキャラを演出するも、冷え切った空気に焦りが顔に出てしまうような一面の持ち主は、ドスサントス戦前にブランドン・ヴェラ、アリスター・オーフレイム、マット・ミトリオン、そしてジョシュ・バーネットを相手に4連勝を記録していた。
ミトリオンとバーネットには自らの腹の前で相手の頭を固定し、ネックロック気味に極めるゴゴチョークで一本勝ちするなど、キャラは不発でも実力者として認知されるようになっていた矢先の敗北、負傷、そして出場停止処分であった。キャリアがピークに差し掛かる時期でのタイムロス、そんなロズウェルの再起戦の相手はブラゴイ・イワノフだ。
コンバットサンボでエメリヤーエンコ・ヒョードルを倒して話題になってから、はや11年。イワノフはWSOFで世界ヘビー級王者に君臨し3度の防衛成功後、契約を買い取ったPFLでもヘビー級王者に認定されカイオ・アレンカウを相手にベルトを守った。ここで、契約満了となり待望のUFCステップアップを果たしたが、昨年7月のオクタゴン初戦ではドスサントスにサークリング&タッチボクシングに敗れたる。
イワノフの荒い打撃は真っ向勝負──もしくは圧力に負けて真っすぐ下がる相手だから有効だったことをドスサントスに露呈されてしまう。ロズウェルも、そこは十分に理解してイワノフと対峙するだろう。
とはいっても、ロズウェルの打撃も勢いが生かされるのは拳が届く距離でのこと。加えてイワノフには被弾しても前に出るという気持ちの強さがある。彼の前進に対して、2年のブランクを経験したロズウェルの勝負勘は正常に機能するのか。真っ向勝負に応える、いなす──ロズウェルが選択するのか。また、その判断が正しいかどうかも、実際に両者が拳をかわすまで答は出ない。
■ UFN146対戦カード
<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)
カーティス・ミランダー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
ティム・ミーンズ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル(米国)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)
<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ティム・ボーシュ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アンソニー・マーチン(米国)
セルジオ・モラエス(ブラジル)
<女子バンタム級/5分3R>
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
マリオン・ルノー(米国)
<フェザー級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
ジュリアン・エロサ(米国)
<ヘビー級/5分3R>
モーリス・グリーン(米国)
ジェフ・ヒューズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
ルイス・スモルカ(米国)
マット・シュネル(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アレックス・モロノ(米国)
ザク・オットー(米国)
<ライト級/5分3R>
アレックス・ホワイト(米国)
ダン・モレット(米国)