【UFC ESPN01】壮絶な打撃戦の末、ルケが首相撲からのヒザ蹴りでバルベレナを沈める
<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
Def.3R4分54秒by TKO
ブライアン・バルベレナ(米国)
右ジャブを伸ばすバルベレナに対し、ルケが距離を詰めてワンツーを打ち込む。バルベレナのフックに距離を取り直したルケが右ストレート、右ハイとサウスポーの相手をリードする。さらにワンツーからロー、そして右を当ててバルベレナをケージに追い込むと左フックを打ち込む。ケージに詰められパンチを被弾しながらも、タフネスさを見せるバルベレナはフックを返す。
それでもルケは左右の拳を確実にバルベレナの顔面に当てていく。右ストレート、さらに左エルボーを受けてなお前に出て来るバルベレナの打たれ強さは尋常でない。それでも左ストレートに右のカウンターを受けると、さすがに動きが止まる。距離を詰めたルケに対し、バルベレナが左ストレートでダウンを奪う。しかし、ルケはここからシングルで組み付きバックに回ると両足をフックしRNCへ。
ゲイブル・グリップからRNCに移行したがルケ。これで極まったかと思われたが、バルベレナはヒジを押し、腰をずらしてエスケープに成功する。ルケは慌てずダースを仕掛けたが、これも防いだバルベレナが上を取りエルボーを連打したところで初回が終わった。
2R、左右のフックから左フックで前に出るバルベレナ。ルケはガードを固めて厳しい時間に。それでも左ストレートを打ち返したルケだったが、バルベレナは左右のフックから右を連打する。ルケのエルボーを被弾し距離を取り直したバルベレナは、頭を押さえてエルボーを連打する。こんどはルケがタフさを見せて蹴りから右ストレートを打ち返す。
ルケの右に対し、バルベレナが左フックを返して連打でラッシュを掛ける。ルケは右エルボー、左フックを打ち込み、右ストレートへ。バルベレナは右を2発被弾しながら前に出て左アッパー、右フックへ。手をくるくる回す動きを見せたバルベレナが左ストレートを打ち込む。
左を受けて、左を返したルケが右ハイキック、右ミドルを蹴り込む。バルベレナはボディを返し、右ストレート。さらに左ストレートを入れたバルベレナだが、ルケがワンツーからスリーを返す。壮絶な打撃戦の末、ルケはボディへのヒザ蹴りでついにダウンを奪う。直後に2Rが終了した。
最終回、左を当て、右ローを蹴るルケ。バルベレナがワンツー、ルケが左を当てる。バルベレナが左ミドルを繰り出し、左ヒザをボディに入れる。ガードを固めていたルケは、ボディを攻められ動きが落ちたか。バルベレナがワンツーをヒットさせ、距離を取り直す。ここからはガードの上からタッチボクシングで連打を見せたバルベレナが、試合巧者ぶりも披露する。
ルケがボディにヒザをかえすと、バルベレナが距離を取り直す。手数が多いのはバルベレナだが、一発はルケが重い。さらに右エルボー入れたルケに対し、バルベレナが左を打ち返す。よくチアノーゼにならないと感心するしかない両者の打ち合いは、やや迫力がなくなりながらも続く。ルケが飛びヒザ、右ミドル。バルベレナは前蹴りで顔面を打ち抜くも、後方にバランスを崩す。
残り20秒も打ち合いが続き、ルケが右を当て首相撲から左右のヒザを顔面に突き上げると、バルベレナが前方に崩れ落ちる。ルケの追い打ちのパウンドを見てレフェリーが試合を止め激闘に終止符が打たれた。
ESPN中継が始まり、MMAのハードルを挙げた熱戦を制したルケは来月に結婚することを明かし、「バルベレナは間違いなく一番タフな相手だった。トップ10の力はあると思う。誰と戦っても毎ラウンド、今日のような試合をする。誰と戦う準備もできている」と話した。
そしてメインでないがインタビューの機会が与えられたバルベレナは「彼は良い試合をした。もっと強くなれるよう練習を続ける」と非常に優等生的なコメントをした。