【WEC43】セラーニ敗戦、WECデビュー組の行方は?
10日(土・現地時間)、テキサス州サンアントニオのAT&Tセンターで開催された、WEC43『Cerrone vs Henderson』。メインイベントでは、WEC世界ライト級暫定王座を懸け、ドナルド・セラーニとベン・ヘンダーソンが激突した。
本来なら9月2日に行なわれる予定となっていた同大会は、ヘンダーソンの負傷により、本日10日に延期された経緯がある。また、対戦相手のセラーニは、今月1月にジェイミー・バーナーとの王座戦において、グラウンド状態でヒザ蹴りを放ってしまい試合が中断、その時点のスコアリング集計で判定負けを喫している。
早期再戦を望むセラーニだが、現在は王者バーナーが長期負傷欠場、今回の暫定王座に至る。何かとトラブル続きのWECライト級だが、本暫定王座戦から止まっていた時計の針がいよいよ動きだした。
だが、注目の一戦は大方の予想に反し、ヘンダーソンが判定勝利。テイクダウンのヘンダーソンに、下からサブミッションを狙っていくセラーニという構図で試合は進んだが、試合終盤には、セラーニの仕掛けが際立つ展開となり、ヘンダーソンは防戦一方に。
それでも終わってみれば、ジャッジ三者は48-47でヘンダーソンを支持。積極果敢に仕掛けたセラーニのサブミッションに対しては、異常な低評価が付けられ、1ポイントの格差が改めて明らかとなる裁定となった。いずれにせよ、ヘンダーソンが暫定王者となり、ジェイミー・バーナーとのライト級統一戦に臨む。
また、今大会では、デイブ・ジャンセン、イーブス・ジャボイン、ウィル・カンプサーノ、ムシン・コーベリー、マッケンス・セミザール、デヴィダス・タウロセビチュスら6名のファイターがWECデビュー。結果はジャンセン、セミザール、タウロセビチュスが勝利を挙げたが、インパクトを残したのはセミザールだった。ヴァグネイ・ファビアーノのパスガード狙いを鮮やかに三角絞めで捕えると、1ラウンド僅か2分強で見事な一本勝ちを奪った。