【ONE81】テオがニコリニの関節技を凌ぎ、ローでダメージを与えて判定勝利
<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
Def.3-0
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)
左右に回るテオが左ジャブを伸ばす。右ローを蹴られたニコリニはパンチを出しながら組み付くが、テオが突き放す。パンチを繰り出し、ダブルレッグに出たニコリニだが、切られてパンチを落とされる。ここでガードを選択したニコリニがヒールへ。
テオは立ち上がって足を引き抜きスタンドへ戻る。なかなか組めないニコリニだったが、ダブルレッグでテイクダウンに成功。小手を巻いて立ち上がろうとしたテオの背中をマットにつけさせる。残り50秒、ワキを差し、パスと同時にニーインベリー、さらにマウントを奪ったニコリニがパンチ&エルボーを落とすと、腕十字へ。腕が伸びたテオは、手を起き上がり、腹ばいになられたところでタイムとなった。
2R、遠い距離の両者に注意が入る。ニコリニは前に出るがテオが回って距離を取り直す。ワンツーでタッチボクシングのテオ、ここで両者にイエローカードが提示される。テオは勢いをつけたジャブを伸ばすと、ニコリニは組みから引き込む。ヒールを潰されたニコリニだったが、スイープからバックを奪取する。高い位置で両足をフックしたニコリニに対し、テオが胸を合わせることに成功する。
もう一度スイープを決めたニコリニはヒザを入れてパス狙い、そのままマウントへ。ハイマウントからの腕十字も逃げられたニコリニはスタンドに戻り、左ミドルを蹴られる。攻めてはいるが極めに至らないニコリニは、インターバル中に懸命に息を整えていた。
最終回、ニコリニはすぐにダブルを狙う。これを簡単に切ったテオがローを蹴り、ニコリニが足を引きずるような仕草を見せる。ニコリニはそれでも前に出続けるも、テオは押し返して距離を取り直す。右ローからフックを被弾しながら前に出るニコリニは、ローで前足を削られ、構えを変えるようになる。ここでテオが左フックから右ハイへ。この一発がアゴ先をかすめたニコリニは、ローに合わせたダブルを切られ、組んで引き込んでもテオを捕まえることができない。
いよいよ足が前に出なくなったニコリニに対し、テオは遠いレンジで蹴り、ジャブを放つ。残り30秒、ダブルから引き込んだニコリニはバタフライガードも、テオが立ち上がって左フックを打ち込んだところでタイムアップを迎えた。
テイクダウンからポジションを奪い、関節も狙っていたニコリニ。テオはタッチボクシングから、ローでダメージを与えた。果たしてジャッジの裁定は……3者ともテオを支持し、ニコリニはONEで初黒星となった。