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【UFC230】ダウンを明確にビッグラウンドとするジャッジもいて、モラエスがアルセにスプリット勝利

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
Def.2-1:30-26.29-28.28-29
フリオ・アルセ(米国)

サウスポーのアルセがまず左ストレートを繰り出す。ワンツーから前に出て細かいパンチを纏めるアルセに対し、ガードを高く守るモラエスが右ストレートでダウンを奪う。大きな振りのパウンドを落とすモラエスは、足を捌きつつパウンドへ。強引な逆三角クラッチのアルセ。モラエスが頭を抜くと同時に立ち上がる。ボディロックでテイクダウンを狙うアルセは背中越しに右手を掴むと、もう一方の腕も入れてバックに回り込みスタンドでバックマウントを完成させる。

パンチを入れ、RNCを狙うアルセに対し、アゴを引いて守るモラエスが右手を両手で掴みツーワンワンへ。左ワキの下から左腕を入れたアルセが、最後はRNCクラッチに持ち込み初回が終わった。ダメージ&インパクト重視の2017年規定を取り入れた今大会、初回はモラエスが取ったか。

2R、右ミドルから右を振るったモラエスをボディロックに取られたアルセが、テイクダウンへ。すぐに立ち上がり背中も譲らなかったモラエスが右エルボーを入れ、首相撲からヒザを突き刺す。再びエルボーを受けたアルセがカットし、大量の出血を見ている。離れたモラエスは右ハイ、さらに左右のフックで圧力をかける。前蹴りから前に出るアルセは右ミドルを受けるなど、試合はモラエスのペースで進む。

それでも右ジャブを返すアルセだが、この流血でドクターチェックが入らないのが不思議だ、アイポークがあったと左目を気にするモラエスは、右ストレートで2度目のダウンを奪う。ガードを畳み、さらに払ってパンチを落とすモラエスがスタンドでアルセを待ち受ける。右フックから組んだモラエスが、この回も取った。

インターバルのドクターチェックを経て最終回に臨むアルセ、モラエスのミドルにワンツーを振るっていく。モラエスは左エルボーを入れ、しっかりと間合いを測って戦うことができている。アルセは左ミドルから右を当てて前へ。打ち終わりにパンチを当てるなど、アルセが優勢のなか、攻めさせている感のあったモラエスだったが、ケージに押し込まれてパンチを被弾する流れを失っている。最後は首相撲でヒジを入れたモラエスは、タイムアップと同時に笑顔を浮かべた。

恐らくは初回を必ず取っているという判断で、最終回を流したモラエスだが果たしてジャッジの判断は──スプリットに割れたが、30-26をつけたジャッジもいて判定勝ちを手にした。

「血が入って、左目が見えなかったんだ」と勝者は試合を振り返った。


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