【DEEP86】武田光司とのDEEPライト級王座防衛戦に挑む北岡悟─02─「勝てば何でも良い、勝てば正解」
【写真】言葉と同様、いやそれ以上に背中で語ることができる(C) MMAPLANET
27日(土)に東京都大田区の大田区総合体育館で開催されるDEEP86のメインで武田光司の挑戦を受けるDEEPライト級チャンピオン北岡悟インタビュー後編。
武田との試合の前に、ディエゴ・ブランダォン戦について尋ねるや──格闘技への想い、自己への問い掛けという生き様が伝わってきた。しかし、北岡は分かっている。ファイターにとって、必要なのは言葉ではないことを。
これぞ北岡悟。生き様でなく、勝利という結果を望む真性・格闘家の迸るような内面が見て取れた。
<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>
──元UFCファイターにあの負け方は、北岡選手と世界の差が開いているという印象を与えることになりました。
「そう思われて当然じゃないですか。でも、アレが全てじゃないと思っているから。クルックシャンクがディエゴに勝ったとか関係なく……アレで僕が選手を辞めるなら、それで良いかもしれないけど。そういうつもりじゃないから」
──傍から見ているとダメージの蓄積などは、やはり危惧されるようになってきました。
「そこを考えないようでは、バカですよ。でも、もう2カ月半も前の話だし。俺はそこからもっと強くなっているから、あの時の話を今さらされてもなってなっちゃいます。
今の俺はあの時の俺じゃないから。あの試合の負けとか、全く関係ないし。さっきも言ったけど、バカじゃないから打たれ弱くなっていないかとか、それは考えています。でも、そういう話もこういう場で言うことかなって思いますし。
体のケアとか半端なく、金も時間も労力も掛けている。日本の選手で一番やっていると思うけど、そんなこと取材で言いたくない。そこは分かってくれていますよね?」
──試合で証明するしかないのが、ファイターです。
「そう、結果が全てだから。次の相手と戦うのに、これまで僕がやってきたことなんて関係ないし。それがMMAの面白さでもあって。1人の対戦相手として、見くびることはないですよ。僕と戦うことを想定していたから、レスリングしかできませんっていう振りをしているだけで、実は違うということもあるかもしれない。でも逆に『舐めるな』って思った方が良いかもしれないですけどね」
──北岡選手の言葉に説得力を持ち続けるには、本当に負けられない試合だと思います。
「結果を残さないと、説得力はなくなる。時は永遠ではないけど、負けられないのはどの試合も同じ。負けて良かった試合なんて一度もないし」
──コナー・マクレガーと戦うなら、そうは思わないと思いますが、北岡悟のブランドを守るには負けられない試合です。
「子供みたいな、メチャクチャな例をださないでくださいよ(苦笑)。だから僕が過去に何をやってきたとか、関係なく試合なんだから勝たないといけない。ただマクレガーとヌルマゴメドフでも試合が決まった時は普通にヌルマゴメドフが勝つと思っていたのに、試合直前なるとマクレガーが勝っちゃうのかなってなりましたからね」
──それこそがブランドではないかと。
「でも、結局はあの結果だし。格闘技ってリアルなモノだから。過去の俺の戦績とか、ブランダォン戦とかは武田光司という相手と戦うのに関係ないですよ。キャリアは関係ないし、俺は過去10何年やってきたから強いなんていうつもりは一切ないです。ソコにすがって生きていないから。
俺は今頑張っていて、今の俺が最高なんです。だから2カ月半前の俺ではないと思って日々を送り、27日に向けて取り組んでいます」
──そんな北岡選手は次の試合で、どのような戦いを見せたいですか。
「見せるというか、勝手に見ることになりますよ。ただ、普段の取り組みはあるけれど、そこを見せたいというわけでもないし、お稽古ごと発表会の場ではないですからね。求めているのは、結果だけ。フフフ、勝てば……ただただそれで良いです。
勝ち方とか何も拘らない。僅差だろうが、疑惑の判定だろうが手を挙げてもらえればそれで良い。練習の成果が出なくても結果が出てほしい。それはイズムの子にも言っています。川村のミット打ちでやったことを試合で見せてほしいわけじゃない。
俺が言ったことを守って戦ってほしいわけでもない。勝てば何でも良い、勝てば正解。少なくとも、その時の正解です」
──では、その時の正解になるのか。試合を見させていただきます。
「ハイ。あるのは現実だけですから。それと……ホントに僕は何も諦めていないんで」
■ DEEP86対戦カード
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者]北岡悟(日本)
[挑戦者]武田光司(日本)
<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
釜谷真(日本)
元谷友貴(日本)
<DEEOフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 芦田崇宏(日本)
[挑戦者] 弥益ドミネーター聡志(日本)
<DEEPメガトン級挑戦者決定戦/5分3R>
誠吾(日本)
酒井リヨウ(日本)
<ウェルター級/5分2R>
悠太(日本)
ANIMAL☆Koji(日本)
<バンタム級/5分2R>
石司晃一(日本)
ハシャーン・フヒト(日本)
<フライ級/5分2R>
高橋誠(日本)
中山ハルキ(日本)
<フェザー級/5分2R>
オーロラ☆ユーキ(日本)
窪田泰斗(日本)
<フライ級/5分2R>
ランボー宏輔(日本)
石神保貴(日本)
<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
岡村幸範(日本)
<バンタム級/5分2R>
小林博幸(日本)
城田和秀(日本)
<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
神田コウヤ(日本)
<ウェルター級/5分2R>
涌井忍(日本)
川和真(日本)
<ライト級/5分2R>
成田五等兵(日本)
我妻慎太郎(日本)
<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
KAZUYA(日本)
<フェザー級/5分2R>
加藤貴大(日本)
町田貴史(日本)