【写真】会見場はメディアと一般ファン、そして関係者で溢れかえっていた(C)ONE & MMAPLANET

来年3月31日（日）、東京都墨田区の両国国技館で開催されるONE Championship日本大会の記者会見が、23日（木）に新宿パークハイアット新宿のボールルームで行われた。以下、出席選手の言葉及びチャトリ・シットヨートン代表の言葉から今後に関してのONEの動向を書き並べてみたい。

■チャトリ・シットヨートンCEO&会長は「日本の格闘技の熱を戻す。アジアの至宝である格闘技の本当の価値観を世に示す」ことを念頭に日本大会開催を決意。会見に出席した11人の選手は全て日本大会に出場し、MMAタイトルマッチ、ムエタイ、キックボクシングを組むことを明言した。

■ヘンゾ・グレイシーはPRIDE時代の日本に戻すと話し、日本大会では桜庭和志と戦いたい意向を表明しつつも、クィンテットで忙しいことも理解しているとした。

■ブランドン・ベラは日本大会でライトヘビー級王者（オングラ・エヌサン）に挑戦し、ヘビー級に続き2階級制覇を狙うことを宣言。

■長谷川賢も、日本では6月に敗れたミドル級王者オングラ・エヌサンと再戦を希望。かつてサンディエゴのアライアンスMMAで一緒に練習をしたことがあったベラは、会見後に「ケンがエヌサンと戦いたいなら、まずはケンから」という言葉を長谷川に送った。

■ゲイリー・トノンは日本大会で戦いたい相手として青木真也の名前を挙げた。その青木は「日本らしい味付け、情緒ある試合」として五味隆典の名前を挙げ、ONE両国大会で15年振りにカムバックを果たすハウフ・グレイシーも五味へのリベンジマッチを要求した。

■青木は「チャトリが許してくれるなら、9月のRIZINで青木×矢地（佑介）、五味、大砂嵐の1×3でやってやる」という発言も、チャトリから10月6日のONEバンコク大会でイブ・タンとの対戦が発表され、その勝者がタイトル挑戦するというプランがあることも明らかとされた。

■自分をVV.Meiでなく、山口芽生の名前で呼ぶことを恥ずかしいと打ち明け、日本大会では女子アトム級王座を賭けたタイトル戦を組んで欲しいと訴えた。そして、自らがONEで戦うことで日本の若い女子選手に良い影響を与えたい、日本の若い選手にもチャンスをあげてほしいというコメントをしている。

■その山口芽生と2度に渡り女子アトム級王座を賭け戦ったアンジェラ・リーは、11月のシンガポール大会で──9月8日の上海大会で行われるONE世界女子ストロー級選手権試合＝王者シイォン・ヂィンナンとサマラ・サントス戦の勝者に挑戦することがチャトリより発表された。

■日本人として唯一、前列に着席したONE世界ストロー級チャンピオンの内藤のび太は「ええと、こんにちは内藤です。こんな凄い会見に呼んでもらって、ハイ。凄い光栄です」という挨拶から、話の途中に『ハイ』を連呼する穏やかな口調で会場から笑いを誘い、「大会も凄いことになると思うので、ちょっとでも貢献できるように頑張りたいと思います。えぇ、えぇ、そうですね──そんな感じです（苦笑）。ありがとうございました」という〆の言葉で多くの拍手を受けた。

■ビビアーノ・フェルナンデスは「コンニチワ、ジャパン」と挨拶し、2001年にプロ柔術に初来日してからHERO’S、DREAMで戦ったことを振り返る。「日本があったから今の自分がある。ONEと日本に戻れて、今も僕はチャンピオンだ」と言葉を続け、ONEと同時にUFCから誘われたが、チャトリを信じた。チャトリの夢を信じたという過去を明かした。

■チャトリCEOがオーナーであるイヴォルブMMAが那須川天心のサポートを始めたことで、那須川が日本大会に出場することはあるのかという問いに対して、チャトリは日本語で以下のように答えた。「天心は今、RIZINとコンタクトあるから出られない。でも、絶対に天心のことを信じている。イヴォルブに来てたくさん練習して、天心は将来……絶対に世界中のチャンピンになると思います。そして、日本の歴史で一番良いキックボクサーに将来なる」

■ONEに出場して世界が変わりましたかと客席にいた選手を名乗る人物からの問いに「チャンスはたくさんある。でも、人生は大きく変わりません。誰かに人生を変えてもらうのではなく、自分で買える変えるのが人生であり、勝負」と断言した青木。さらにVIP席からチャトリにONE出場をアピールした齋藤曜と佐藤将光の行動に対して、会見終了後に嫌悪感を露わにして「サステインの坂本（一弘）さんに失礼、顔を潰している。ださいですよ。みんな、貧しい。何も考えていない選手やご用達マスコミとは一緒にされたくない」とかなり激しい口調で非難した。

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