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【DEEP85】アリーシャ・ガルシアと対戦、SARAMI─01─「あの頃とは別人だと思っています」

SARAMI【写真】ケージでのファイトは2年5カ月前、PXC53以来となるSARAMI(C)MMAPLANET

26日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDeep85でSARAMIがアリーシャ・ガルシアと対戦する。

大塚隆史とビクター・ヘンリーがメインの今大会。3月に黒部三奈の持つDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦し、タイトル獲得はならなかったSARAMIが再起戦で、後楽園ホールで行われるDEEP本戦に出場。しかも、ガルシアと国際マッチを戦う。

カムバック戦で、その存在の絶好のアピールの機会を得ながら、当初SARAMIはこの試合にピンと来ていなかったという。


──アリーシャ・ガルシア戦が日曜日に迫ってきました。今の体調はいかがですか。

「体調はバッチリで、仕上がりもまずまずです(笑)。今日は整体に行き、明日(※22日水曜)のミット打ちで練習はお仕舞という感じです。スパーリングは土曜日で終えています。仕事も今では試合前は少しまとめて休みをもらえるようになったので、木曜日からオフにさせてもらっています」

──SARAMI選手は仕事を持ちながら、選手活動を行なっているのですね。

「ハイ、福祉関係の仕事をしていて。平日のお昼は普通に仕事をしているんです」

──それは大変ですね。

「う~ん、でも多くの選手が働きながら練習をしていると思いますよ。私は正社員ですけど、バイトだったりして」

──そうでない人は道場で寝起きすると(笑)。

「そういう人も1人知っています(笑)」

──ハハハ。では昼間に仕事をされているということは、イズムで昼に行われているプロ練習は参加していないのでしょうか。

「水曜日のプロ練習は出ていないですね。ただ、月曜日と土曜に選手練習が夜にあるので、そこと夜の普通のクラスで練習をしています」

──実はMMAPLANETはご存じかも知れないですが、国内のMMAはケージのみ。リングの試合はフォローしていないんです。よってSARAMI選手の試合も見ていなくて。北岡選手の場合もそうなのですが、ケージで試合が決まるとリングの試合映像をチェックして、取材をさせてもらっています。

「あぁ、そうなんですねぇ」

──ただし、SARAMI選手は試合映像が落ちていない。

「DEEPの動画サイトも閉じられてしまいましたしね(苦笑)」

──そういうわけで私はSARAMI選手の試合は実際にライブで見たのが2015年8月のRoad FC25パク・ジョンウン戦が最後で、映像でも2016年3月のPXC52テサ・シンプソン戦移行はチェックできていない状態です。すみません。ズバリ、あの頃と今のSARAMI選手はどこが変わったのかを教えてください。

「今はあの頃とは別人だと思っています。動きがまるで違います。あの頃のような柔道ベースのファイターではなくて、MMAファイターになりました」

──MMAファイターになったというのは、北米MMAファイターのような動きになったということでしょうか。

「打撃を使って戦うようになりました。以前はとにかく柔道の投げにいく、そういう試合だったので戦い方は変わりました」

──打撃勝負をするということですか。

「打撃勝負はしないです。トータルで戦うのですが、いきなり組みを狙うということはしなくなり、打撃でペースを握って組んでいくというか……組んでテイクダウンはしたいのですが、それだけでは勝負できないことは分かりました。

打撃をやっていると組み付けるチャンスもたくさん出てきますし。そこから作っていく感じですね」

──ではそのような流れをこのところの試合では、どれだけ実行できていると思いますか。

「できていた試合と、そうでない試合があります。去年の12月の挑戦者決定戦で前澤智選手と戦った試合は、打撃戦から最終回の最後に自然にテイクダウンを取れました。あの動きは、それまでの私には絶対になかったモノです。

そこが良かったのに、逆に黒部選手に挑戦した試合は『打撃もできる』という変な自信を持ってしまって……。トータルで戦わないといけないのに打撃寄りの試合をしてしまいました」

──タイトル挑戦に失敗し、次の試合が後楽園ホールでRIZINに出ていた選手との国際戦。このオファーを貰った時はどう思いましたか。

「う~ん、まぁ……チャンスではありますよね。チャンスだし、これに勝たないといけないと今は思っています。でも、最初は『なんでDEEPでこの人と試合するの?』って思ったんです」

──えぇ!! それは意外です。

「嬉しいとかは、本当になかったです。オファーを貰った時は……」

──良いオファーでしかないと思うのですが……。

「北岡さんも『めっちゃ良いじゃん!』って言っていましたけど……私は『何が良いんだろう?』って、その時は思っていました」

<この項、続く>

■DEEP85対戦カード

<バンタム/5分3R>
大塚隆史(日本)
ビクター・ヘンリー(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
坂巻魁斗(日本)

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI(日本)
アリーシャ・ガルシア(米国)

<女子アトム級/5分3R>
富松恵美(日本)
パク・シウ(韓国)

<女子フライ級/5分2R>
渡辺華奈(日本)
赤林檎(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
横山恭典(日本)

<ライト級/5分2R>
大原樹里(日本)
武田光司(日本)

<ストロー級/5分2R>
川原波輝(日本)
村元友太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
白川Dark陸斗(日本)

<OPフェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
松林佑介(日本)

<OPストロー級/5分2R>
磯貝太一(日本)
杉浦弘幸(日本)

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