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【JBJJF】愛知国際&全日本マスター、連日エントリーのヨースキ・ストー「チーム全体で参加」

Yosuke Suto【写真】世界のアカデミーランキングでトップ10入りを果たすほどIMPACTO JAPAN B.J.J の活動は盛んだ(C)JBJJF

30日(土)に「愛知国際柔術選手権2018」、7月1日(日)に「第3回全日本マスター柔術オープントーナメント」が名古屋市港区の愛知県武道館で開催される。

愛知国際のマスター2黒帯ライト級&オープンクラス、全日本マスターのマスター2黒帯ウルトラヘビー級&オープンクラスにそれぞれエントリーしているのは、ホジェリオ・ヨースキ・ストー。

IMPACTO JAPAN B.J.Jに所属するヨースキは、第13回全日本選手権のオープンで準優勝した経歴を持つ。今回は、どこまで勝ち上がれるのか。ヨースキに大会への抱負を聞いた。

Text by Takao Matsui


――第13回全日本選手権のオープンクラスで中村大輔選手と決勝を争い準優勝していますが、どのような思い出がありますか。

「なかなか試合だけにフォーカスできなかったこともありましたが、非常にレベルの高い大会で強豪選手と戦い、貴重な経験を得ることができました。自分の中で、最も記憶に残った大会になりました」

――現在は、マスターのみの出場に限定しているのでしょうか。それとも、アダルトの試合も考えていますか。

「そうですね。道場のメンバーと毎月1つの大会を選び、チーム全体で参加することを心がけています。そのためにも自分はマスターで試合に出場して、チームのセコンドやサポートができるようにしています。マスターで試合相手がいない場合には、アダルトにカテゴリーを変更しています。特にアジアや全日本マスターなどの大事な大会では、なるべくチームに集中するようにしています」

――直近の最後の試合は、いつですか。

「先日、韓国で開催された『ASJJF ASIAN OPEN JIU JITSU CHAMPIONSHIP 2018』に参加してきました。マスターでの試合相手がいなかったため、アダルトに変更して、ポイント9-0で勝つことができ、無差別でも優勝することができました」

――ヨースキ選手から見て、IMPACTO JAPAN B.J.Jはどのようなアカデミーですか。

「これから、まだまだ成長する若いジムだと思っています。群馬や韓国にもインパクトの支部ができましたので、楽しみです。選手はまだまだ少ない気がしますが、今後はより多くの選手が出てくることは間違いないと思っています」

――今回、愛知国際、全日本マスターへ出場を決めた経緯を教えてください。

「愛知・岐阜などの東海地区では一番近い大会になりますし、チーム全体で参加すると決めた大会だったことから、自分もチームのモチベーションを上げるために参加を決めました。強豪選手がたくさん出場していますので、すごくモチベーションが高い状態ですし、楽しみにしています。

IMPACTO JAPAN B.J.Jはアダルトというイメージがあるかもしれませんが、マスターカテゴリの選手も多いです。全日本マスターでは自分だけの結果ではなく、チーム全体で優勝または表彰に立てることを目標にしています」

――ヨースキ選手は積極的に大会へ出場していますね。

「選手や生徒・チームのモチベーションを上げるには、自分が積極的に大会へ参加することが大事だと思っています。ともに戦うのが、自分の好きなやり方です。個人的に試合に出場して、自分に挑戦する意味でも参加しています」

――ファイターとしての夢や目標を教えてください。

「やはりIBJJFのムンジアルで優勝することです。ムンジアルで一番高い表彰台に立ちたいという夢を今でも追っています」

――海外と日本の柔術レベルの差は、どう感じていますか。

「差はそんなにないと思っています。確かに海外では一人や二人の特別な選手はいますが、そういう選手は柔術だけで生活している選手です。その他に関しては、レベル差はあんまりないと信じています。アメリカやブラジルなどと比べても、日本の柔術レベルはそんなに低くないです」

――では戦った経験もあるMMAと柔術の位置関係をどのように捉えているのでしょうか。

「自分は、MMAで4試合の経験があります。2試合勝利して、1試合は引き分け、もう1試合は負けました。自分の意見では、全く違う競技だと思っていますし、柔術のチャンピオンがMMAの経験もなく出場しても、勝つことができるかと言ったら厳しいと思います。

確かに寝技はMMAの試合ではすごく重要ですが、同じ競技として比べることはできません。

それに自分がMMAを辞めた理由は、MMAと柔術を両立するのはすごく難しく、道場や生徒などの指導を考えて柔術だけを選びました」

――クインテットに興味はありますか。

「すごく興味があります。もっと世界中に宣伝して広まってほしいですね。個人的には、ぜひ参加してみたいと思っています」

――日本で柔術のレベルを上げるために必要なことは、何がありますか。

「キッズの強化ですね。将来、日本の柔術界を背負う人材の育成が大切だと思っています。できればエントリー費をなるべく低価格にして、育成に力を入れてほしいと願っています。そうなれば、自然と競技人口が増加し、レベルは上がっていくのではないでしょうか」

――最後に今大会以降の試合予定を聞かせてください。

「7月7日にロシアで開催される『ACB JJ WORLD OPEN CHAMPIONSHIP GI 2018』に出場する予定です。サッカーのワールドカップの開催期間中でもありますし、ロシアへ行くのはすごく楽しみです。白帯から黒帯の全カテゴリーに賞金があることに驚きました。賞金額も400ドルから1500ドル、さらに無差別では2500ドル近くの賞金があるようです。

その後は、全日本キッズ選手権、アブダビ・グランドスラム東京、ブルテリア主催大会への出場を考えています。

全日本選手権に関してはすごく規模の大きな大会ですし、参加できることはすごく光栄ですが、今回はチームでブルテリア主催の大会出場を決めました。東京よりも会場が近いという理由もあります。

しかしながらチームの選手や生徒何人かが全日本選手権に参加すると思いますし、参加したければ、積極的に参加するように言っていますので、楽しみにしています。

その次はIBJJF主催のアジア選手権ですね。この大会は、チーム全体で参加することになっています」

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